2018年06月13日

柳家三三 月例会 イイノホール

三三、定例月例会。イイノホール。
なかなかチケット入手困難な中、
ゲットできてハッピー。
入梅の気象庁発表必要かしら、の
話題からの「五目講釈」
初めて聴く噺ですが、面白かった。
これはまず、講談好きの噺家じゃないと無理。
立て板に水のごとく講談を語る上、
その講談そのものがしっちゃかめっちゃかの
講談パロディになっている。
これを全て頭に入れて滔々と語る三三師匠は
やはり只者ではない。
有名どころは志ん生師匠らしい。
埋もれた噺かもです。

二席目は「三人旅」
これは旅物でむしろ他愛ない噺。

中入り。

柳亭市弥、市馬の弟子。
夢の酒市?というような夢噺。
うーむ。でした。
ダレてしまった。
間の取り方など細かな呼吸が
ズレる感じが否めない。

その後の三三、「佐々木政談」
心ある南町奉行所の佐々木が
町で見初めた桶屋の息子シロキチ。
奉行所ゴッコで見事な裁きを見て
才能を試す噺。
一種の一休さん問答みたいな子供主役の
愛らしい噺だけど
いつの時代にもある大人の愚かさを
一刀両断する小気味よさを併せ持つ噺。
最後の方で緊張が解けて泣き出すシロキチが
めちゃくちゃ可愛い。
三三師匠の年増女の仕草が好きで
そもそもファンになったんですけど
ここに来て子役も秀逸で
こりゃもう追っかけ続けるしかないという
今夜の結論です。

しかしこのイイノホール独演会で
かける噺は本当に良い。
やはり力、入っていますネ。
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2018年06月12日

本2冊。井上麻矢&山田ルイ53世。

なんかアップも面倒になる日々です。
仕事、本気で辞めようかと
思い始めているこの頃。
いわゆるテンション上がらない、という状態では
なくて、もう限界かな、という感じです。

一作目の井上麻矢さんの本は
集英社
井上麻矢
夜中の電話 父・井上ひさし最後の言葉、です。
井上ひさしさんの最期に近い時代の
こまつ座守るため頑張る娘への
夜毎の長電話の話。
教訓たくさんで身につまされる。
最期の方は気詰まりになるくらい。
私はもっと親子の縁やエピソードを期待していました。
豈図らんや、女が父の遺志を継いで頑張る
エッセイだった。
こまつ座も井上ひさしさんも大好きですが
この本は重かった。

二作目の本は今日読了。
朝日新聞の書評にあって興味を引かれ
銀座の本屋でゲット。
一軒目には売り切れてなかった。
買った店の平積みも後数冊でよく売れています。
よかったね、山田ルイ53世さん。
髭男爵のツッコミ担当で
私は可愛らしいので好きでした。
ただ相方のヒグチくんがポンコツ過ぎて。
でも山田ルイ53世はこのヒグチさんに
呆れつつも愛情を持っているなと思いました。
それは最後の章に書かれています。

いわゆる一発屋芸人のそれまでとそれから。
「一発屋芸人列伝」新潮社です。
文章は下手ではなかった。
上手いというほどでもないですが。
ただ全編知性と愛情は感じました。
出演は
レイザーラモンHG、コウメ大夫(この人は真のポンコツ)
テツandトモ(彼らは職人)、ジョイマン、
ムーディ勝山、天津・木村、波田陽区、
ハローケイスケ(誰)、とにかく明るい安村、
キンタロー。最後に髭男爵。

ここにピコ太郎やダンディ坂野、
今全盛期のひょっこりはんなども入るんでしょうか。
一発屋って本当に使い捨てされる存在ですね。
でも芸人やる以上
たとえ一発屋でも絶対憧れの存在ですね。
人に名を知ってもらい
笑ってもらいたい人はきっと憧れの一発屋。
それが続くか否かは最終的には
人柄やくふう、努力のように思います。

ちなみにルイ53世さんは声が良いので
声優界にも身を置いておられるはずです。
才能はある人です。
頑張って。
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2018年06月03日

くぼみねヒャダトークショー フジテレビ湾岸スタジオ

マチネの会に参加。
久保ミツロウさん、能町みね子さん、ヒャダインさんの
フジテレビのトーク番組の公開収録。
もちろんテレビでは放映できない内容も。
今回のは
「おっさんずラブ」に久保ミツロウさんがどれだけ
ハマっていたかの話があるメイン。
おまけで能町みね子さんがパートナー見つけて
なんとほぼ地元の北区に家を買って
住み始めた話、フォルクスのパンが美味しい話、
などなど、期待していたより
普通の内容でちょっと残念。
もうちょいぶっ飛んだ話が良かったけど
時期的に仕方ないんでしょう。

後方の席であまり見えなかったんですけど
最後退場される時に後ろを通ってくださって
ハイタッチをお三方共できたのが
ちょっと嬉しかったです。
子供か。

そそくさと場所移動。
どうもこのお台場地区ってダメ。
人工的過ぎていられない。
昔、新宿西口のビル群に圧倒されたのと
同じ感覚になります。
どこを歩いているのかわからん。
ゆりかもめに乗って新橋に戻り、
歩いて銀座へ。
ホッとします。

銀座に出る新橋寄りに玉木屋という
3世紀続く老舗の佃煮屋さんに寄りました。
知らなかった。
昆布の佃煮とマグロ生姜煮購入。

いつもの銀座で超遅い昼ごはん、
今日は維新號の冷やし中華にしました。
1500円ですが値段以上の美味しさ。
タレも醤油ベース とゴマだれベース両方出てきて
選べます。ほんとうに美味しい。
ものも言わず食べました。
ライチサービスもそこはかとなく嬉しい。

教文堂、木村屋パン,GINZA SIXの地下、
松屋地下、三省堂を周り
最後は椿屋珈琲。
銀座はどうしても10000円使っちゃう。
欲しかったものをここでセーブしながら
買う。楽しい。
松屋地下なんて、隅から隅まで
美味しいものが並んでいるようで
金持ちなら一個ずつ全部買ってみたい。

で、結構な荷物になって地元に
帰ったのでした。

能町みね子さん、お幸せに。
北区で会えたら嬉しいです。
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2018年06月01日

中村佑介対談集「わたしのかたち」(青土社)

先日の展覧会で購入した本。
中村佑介さんの人となりが
よーく伝わる本でした。
対談の相手が良いです。さすが。
列挙します。
宇野亜喜良。イラスト界大御所。
山本直樹。漫画家。
わたせせいぞう。イラスト界有名人。
林静一。好き、大好き。
和田誠。もう絶対的なイラスト界の神。
さだまさし。ジャケット描いた関係で。
ちなみに中村さん自身さだまさしファン。
江口寿史。漫画家界とイラスト界行き来する天才。
ヒグチユウコ。画家でイラストレーター。
石黒正数。大学同級生ですって。漫画家。
米澤稔。ビックリマンデザイナー。
これは中村さん自身の絵のルーツ。
山口裕子。ハローキティデザイナー。
奥浩哉。GANTZの漫画家。
後藤正文。言わずと知れたアジカンのフロント。
ジャケットずっと描いてきた仲。
私もアジカンと中村さんのコラボあっての
両方とものファンになったクチです。

自分が生きる世界と全く違う世界で
生きる「仕事師」の思いや生き方考え方が
本で読めてよかったです。
ちょっとだけ知らない世界に
トリップできました。
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2018年05月23日

中村文則「教団X」(集英社文庫)

非常に疲れました。

疲れた理由。
1:松尾率いる宗教集団と沢渡率いる本書主人公の
教団が2つ出てきて私的には面倒くさい。

2:その教団がセックスカルト集団という設定が
荒唐無稽であり、狙いが透けて見えて鬱陶しい。

3:主人公クラスの楢崎の軟弱さや
女主人公の立花、その相方でテロを起こさんとする
高原のあるあるネタが、「だから?」と
思ってしまう。

4:サディズムの極みの沢渡の、この教団を作った
経緯譚が医者で味わう世界でものすごく
不愉快で気持ち悪い。
医者が読んだら悲しくなるか、あるいは
共感するか。わあ、ヤダヤダ。

5:ちょいちょい出てくる性描写が
1つも嬉しくない。
性をあざとく扱いすぎ。

これでも昔はサドも「眼球譚」も
クリムトもラディゲも澁澤も片っ端から
読んでいる読者です。
この後小説の不愉快さの根本は
ここまで教団の汚点を列記してきて
最後の方は「人は救われる」光小説に
無理矢理持っていくところ。
おいおい、この大団円で今までの暗闇は
一体何だったんだ、という
ハッピーなのに虚無感に襲われるところ。
先に列挙した小説群は
救われないから逆にカタルシスがある。
この小説は「共に生きていきましょう」っていう
展開には読めなかった。

唯一の面白さは
高原が語る社会問題、思想問題。
ページでいうと356からの段。

あれかな、中村文則さんは、若者の
政治離れや社会への無関心への警鐘を
描きたかったのかしら。
だったらわからんでもない。
ということは、酸いも甘いも分かるおばさんには
理屈先走った七面倒なこういう本は
読む必要がなかったのかもしれない。

もっともっと「難しいことをやさしく」書いた
物語や芝居がたくさんあって
エンタメでありながら胸に響くものを
私はこれから選んでいきます。

でも、頑張って描きましたね。中村さん。
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2018年05月20日

中村祐介展覧会、連続する訃報

岸井成格さんの訃報には叫びました。
15日に亡くなられた。
「サンデーモーニング」が好きな理由の一つが
岸井さんの存在でした。
井上ひさし言う所の
「難しいことをやさしく」の精神で
話される真っ当なお話が好きでした。
一度ガンと闘う姿で出演されたとき
もしかしたら回復されないのか、と
不安にもなりました。
その時が来たんだなと今は思います。
本当に惜しい方です。

続けての西城秀樹さん、星由里子さん、朝丘雪路さん、
有名人だけでも立て続けに。
そして隣のクラスの男子児童のお父さんが
ガンで亡くなられたと同僚から。
そういう時なんでしょうか。
まだ6歳のお父さんの死って。
私は母を9つで亡くしました。
もっと衝撃なのか、それとも幼いからこそ
多少は救われるものなのか。

そんな中、ずっと応援している中村祐介さんの
個展、というか足跡展覧会が
池袋パルコで開催されてて終了ギリギリの
昨日、やっと行ってきました。
どの絵も見覚えのあるもの。
中には初期作品があって
色の使い方や表情が今と違い
やや憂鬱、アンニュイが強く私は
そちらの方が好感が持てたりしてました。

アジカンのジャケットに惹かれたことがきっかけで
ブログにお返事書いたり講演会でお話したりして
ただのファンという以上に近しいものを
感じていました。
しかし、今回の展覧会で、
ああ、もう売れっ子になって遠い人になっちゃったんだな、
と実感しました。
絵に対する情熱や工夫、商業主義への良い意味での迎合、
マーケティングへのあくなきリサーチ力、
どれもこれからも伸びていく才能を感じました。

だから私と小ねこは気持ち的には
中村祐介さんとの訣別を感じて帰ってきたわけです。

今ももちろん大好きです。

ということで、
別れ、を感じたちょっぴら切ない
一週間でした。
posted by 大ねこ at 10:12| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月17日

J亭スピンオフ企画 白酒、三三二人会

j亭スピンオフ企画 白酒、三三、一之輔
隔月替わり大手町二人会、と長い企画、
やっと参加できました。
大人気三人ですものね。
贅沢な企画、サンケイの力ってやつだ。
サンケイは新聞は右翼っぽく政権擦り寄り系で
嫌いですが、文化面はなかなか。
すみません、お世話になります、っていう
感じです。

今日は三三と白酒。
好きだわ。

前座桃月庵家の惣領弟子の「代脈」
喋りは安定。内容はイマイチな噺。
白酒の「馬の田楽」
小三治師匠のまったりしたノリではなく
テンポの良い歯切れの良い語りで
でも、田舎の風景が目に浮かぶ
楽しい可愛い噺に仕上がっていました。
三三の「三枚起請」
何度か聴いていますが、好きです。
三人三様の男たちの特徴が面白いし
喜瀬川(この字じゃなかったらすみません。
でも私的にこの字がいいです)の
デタラメっぷりも遊郭で生き残る女の
したたかさと受け取れば嫌いじゃない。
むしろいい女感あります。
ていうか、三三のお女郎は最高。

中入り。

すでに8時40分。
熱い会だ。

三三は軽めな「道具や」
しかも短いバージョン。
正蔵でさげちゃった。
白酒は「笠碁」
楽しかった。でも、これは柳家系がいい。
味わいとか哀愁を感じませんでした。
ただの碁好きなおっさんがいて
江戸情緒はなかった。
庶民的といえばそんな感じ。

ということで今日のベストは
田舎感の愛らしさ溢れる「馬の田楽」。
posted by 大ねこ at 21:55| Comment(0) | 音楽・映画・芝居などの鑑賞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月13日

中山七里「ヒートアップ」(幻冬舎文庫)

いやあ、本当に面白い。
中山作品で今までハズレがない。
ま作家デビューから10年経ってないんですね。
年齢はほぼ私と同世代。
いろいろなさってきたんだろうと
作風の違いがありすぎるあたり、
半端ない経験値を感じさせてくれます。

今回は麻薬ヒートアップを巡る活劇もの。
七尾究一郎なる麻薬取締、通称麻取が
自身が生贄となって捜査する話。
七尾は麻薬が体内に入っても
反応はあれど、平静を保てる特異体質を生かし捜査。
同僚の個性豊かな仲間からも一目置かれ、
一匹オオカミで突出しているスタンドプレイヤー。
自分では「公務員だから」と自負があるが
周囲から見たら最も公務員ではない。
だからヒートアップ撲滅のため
ヤクザのネゴシエーターの山崎と組み
今回の体を張った捜査に当たる。

誤認逮捕、強行突破、ヒートアップの製造研究所、
アメリカの攻撃、まあそれは
ハリウッド映画並みの無茶ぶり。
ありえへん世界なのに
読み手にあり得ると思わせる手法が秀逸。

おまけにいつものどんでん返しも。
七尾の誤認逮捕の真犯人がなんともビックリ。
私はずっと山崎の奥さんが犯人だと思ってた。
違うんだなこれが。

手に汗握るストーリーだけど
これは映画化は無理、というどんでん返しでした。

「いつだってこの国は国民の命よりも
体面を気にしていた」というような
社会を斬る文章が随所にきらめくのも中山作品の醍醐味。
若者受けに媚びない、玄人読み手にもズシンとくる
文学になってる。
そこが実は好きな理由でしょうね。
解説で「今野敏、逢坂剛に匹敵」的な一節が
ありましたが、私はその面白さで
その2人を中山さんは、完全に抜いていると思います。
少なくとも私はお二方は飽きましたが、
中山作品は先日まとめ買いしました。
まだまだ私の中山ブームは続きます。
posted by 大ねこ at 18:25| Comment(0) | 読書の記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月12日

井上ひさし作 たいこどんどん 紀伊国屋サザンシアター

ようやく訪れた休み。
ゴールデンウイークあったのは遠い昔話。
今日は学校の先生の女子会。
チケットは私が準備。
井上芝居を見て欲しくて。

主演予定だった窪塚俊介さんの病気降板でしたが
私は幇間持ちの柳家喬太郎師匠が見たかったので
ノープロブレム。
演出は、ラサール石井。
明るいが重い芝居になっていました。
華やかなレビュー仕立ての部分も
石井さんならではかも。

喬太郎師匠は芝居はうまくない。
でも、幇間持ちの卑屈さからの愛情、
苛立ち、諦め、苦しみの心の変遷は
よく表れていて、3時間強の芝居が長いとは
感じませんでした。
これはひとえに脇役の方々の好演のおかげ。
あめくみちこさんはじめ、
舞台の場数を踏む手練れの役者さんが
さまざまな役を変幻自在に演じます。

お江戸からの漂流記、
9年間疾風怒濤の2人旅の後は
東京に代わっていたという切なすぎるオチ。
人が体験する究極の体験をしまくった2人。
おぼっちゃまの主人公は時代に翻弄される。
幇間はそのおぼっちゃまに翻弄される。
お大尽から女郎、花魁、山賊に
囚人並みの扱いの坑道掘り人夫、
コジキまで出してこれでもか、と
人生の艱難辛苦を浴びせられる2人。
それでも生きている。生きていく。

ああ。主人公は幇間だったのか、と
見終わって再確認しました。

井上芝居の中では見やすいものの
幇間役は難しいでしょうね。
落語家である師匠は、その意味で
ハマっていました。

そんな芝居の感想を言い合う訳でもなく
女子会のメインは予約したOTTIMOへ移動して
美味しいコース料理で職場で話せない
情報交換と愚痴のおしゃべり。
いろいろ発散して楽しく過ごしました。
posted by 大ねこ at 22:54| Comment(0) | 音楽・映画・芝居などの鑑賞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月05日

ミニミニトリップ昭島 福生

昭和館は良いホテルでした。
朝食バイキングもカレーがイマイチな他は
美味しかったです。

そこから福生の東、ルート16沿いの
アメリカンショップ巡り。
ルート16は八王子から青梅方面へ伸びる
ユーミンも好きなライフロードですな。
食べたのは沖縄のブルーシールアイスと
ニコラのピザ。
ベーグルもあったので購入。
他にインディオのお店でシャツ、
小ねこはキャスパー柄のバッグ。
ちょいちょいかわいい安いもの発見、
エアフォースにちなむ高めのアメリカンウエアが
多かったです。

青梅方面から圏央道に乗って
帰ります。混んでないといいんですが。

ミニミニトリップ終了。

ちなみに写真。
一つは寺山修司さんのお墓。
もう一つは奥様の九条さんのお墓。

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posted by 大ねこ at 13:24| Comment(0) | 旅日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする