2015年09月30日

星野源「働く男」(文春文庫)

激動の9月が終わります。
福山さんが結婚とかで
めでたく幕を閉じる9月ですが
いろいろあったな。

芝居もして、インスト楽曲もかいて
歌も歌って、映画評も書き、
喋るのも好き。
いくつも才能があるようで
自分ではどれも、という感じがしてるらしい。
人見知りや恐怖症のような面もあり
大きな病にも倒れただけに
もう怖いものはない。
どれもそこそこに売れ
人気も一定してきた。
表情の人懐こさから万人に向く面もあり
一方でカルト的なマニアックさや偏向した部分もある。
ある意味マルチタレントで
ある意味器用貧乏。
そこがまた人間臭くていい。
大ファンではないが
チョイファンである。

そんな源くんの
むりくりまとめた一冊。
なので斜め読み。
CDもそんなに聞いてないし
出た映画やドラマも大して見ていない。

その周囲にいる
園子温とか松雄スズキとかが
面白いと感じているわけだから
私も面白いと感じているので
気になって買った。
でも、特筆することもない本でした。
大ファンには嬉しい本ですね。
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2015年09月28日

獅子文六「七時間半」(ちくま文庫)

当時の大衆小説と呼ばれるジャンルで
週刊誌などに連載されていて
純文学よりはやや下に見られていたジャンル。
私も好んで読む分野ではなかった。
獅子さんの名前は知ってました。
結構一杯本が出ていました。
いつの間にか絶版。
そういうものが大衆小説風俗小説。

もったいない、ということで筑摩が復刻。

読み終えて思うのは
当時の「時代」がいっぱい見えること。
新幹線の前の特急が舞台。
その東京〜大阪間が7時間半。
電車内でおきるラブの行方、犯罪、変な人、等々。
そうですね、私が思いついたのは
「よしもと新喜劇」
あれもこれもてんこもりで
どれも結末はあっけなく
つまりは結果よりも
そのプロセスを楽しむ話ってことです。

類型的ではありますが
人物は多く面白い。
事件も世相も流行語も満載で
新幹線でさえ遅いとかいう人々には
是非読んでもらいたいものです。
だからどう、という結末ではありません。
為念。
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「ALFA Mmusic Live」BUNKAMURAオーチャードホール

もう日付が変わってしまった!!
仕事だ。
けど濃〜〜い体験をしてきたので
アップしておきましょう。

村井邦彦70歳、を祝ってのアルファ同窓会。
いってしまえばそれだけのショー。
しかし面子が。

加橋かつみ
小坂忠
大野真澄
(この辺までが初期、「ヘアー」つながり)
荒井由実
(アルファでの初めてのレコーディングアーティスト)
赤い鳥=現在は紙ふうせん
(村井自身が発掘惚れこんだチーム)
雪村いづみ
(服部良一つながり)
サーカス
コシミハル
吉田美奈子
日向大介
BREAD&BUTTER
シーナ(47)&ロケッツ
そしてYMO
(細野とユキヒロ、村井のRAYDEENラテン調圧巻!)
MCに桑原茂一(スネークマンショーもアルファか)
坂本美雨、野宮真貴、
バンドに
細野、ユキヒロ、鈴木茂、松任谷正隆、
林立夫、村上ポンタ秀一、浜口茂外也・・・
ティン・パン・アレー、キャラメル・ママ、YMO、
ついでにはっぴいえんど。
全部つながっているんだな。

サーカスの「アメリカンフィーリング」アレンジが
坂本龍一とはしらなんだ。
吉田美奈子の「夢で逢えたら」大瀧詠一は
いろんなアーティストがカバーしているけど
みんな違っていて
この楽曲の深さを学んだ。
コシミハルはテクノだと思っていたが
今日の「バラ色の人生」(ピアフ)の
フランス語の美しさに参った。
小坂忠の娘も歌うまいし
細野からの、ユキヒロからの、次の世代、
YMOが過去と未来をつなぐ
ターニングポイントだと今日はっきり認識できた。

ユーミンの「中央フリーウエイ」
松任谷、細野、林、鈴木茂、って
こんなメンバーで聴けて
13000円、高かったけど
行ってよかった。

満足。

文化が生きていた時代に
同じ時代に生きていてよかった。
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桂文珍独演会 「JAPANTOUR一期一笑」大宮ソニックシティ

今日はライブダブルヘッダーです。
こちらが前から入れたほう。
もう一つは後から「どーしても!!」と
無理くり入れたほう。

先日の陽水コンサートと同じ会場。
本日は上方落語の雄、文珍師匠です。
師匠の右翼的な考え方は好きじゃないのですが
噺の上手さには惚れています。

副題「JAPNTOUR」、既にちょっと笑える。

前座、いつもの一番弟子、楽珍さん。
徳之島出身。その話題から。
「手水廻し」
地方の宿屋が手水を知らず
大阪の宿屋に出かけその存在を知る。
しかし用途が分からず、飲み干す次第。
地方者の悲哀を面白おかしく。

文珍、はじまりは定番の「マニュアル時代」
さりげなく今の話題を盛り込み
小咄で続けるあたりは上方だなと感心。

女道楽、桂栄華。
三味線お上手。
上方では彼女だけが継いでいる貴重な存在らしい。
都々逸とか小粋ですな。
しかしさすがによく分からないのが難ですが、
知りたい世界ではあります。

文珍「老人とミミ」
93歳老夫婦設定で老人ながら夫婦の機微が感じられて
なかなかな絶妙感。
続いての「旅立ち」
セレモニーホール(葬儀屋)での
MC募集での面接風景。
ネタ下ろしして2回目の演じらしい。
新作。
ちょっと嬉しかった。
それぞれの演じわけもよく
ここにも上方臭が。

中入り。

最後は「寝床」
最後は古典だろうと思っていましたがやはり。
しかもベタベタな古典で。
師匠ご自身も義太夫好きで習ってらっしゃる話から。
その前には
「わたしと陽水さんは同い年です。
あの人のトークおもろいでんな」
・・・いや、あなたが今喋ってる高座に
つい最近本人立って歌って喋ってましたから!!
とツッコミたくなりました。
ちなみに拓郎の「人間なんて」にも
言及してましたよ。
世代だな。

噺自体の面白さもさることながら
やはり語り手が全て、
その話術で人は洗脳もされ満足もするのだな、と
堪能させていただきました。
 
そして埼京線で移動。
向かうは渋谷です。
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2015年09月23日

小野不由美「残穢」(新潮文庫)

解説によると
「本当に怖い小説」で
「鬼談百景の100話目に当たる」らしいです。

うん
真剣に読んだ。
現代の呪われた家からさかのぼり
バブル期、高度成長期、戦後期、戦前期、明治大正期、
さかのぼるさかのぼる。
北九州の炭鉱やらそこまでさかのぼる。
人々の熱い呪いが
伝染して伝染して
ここまでやってきた、
そういう話。

ねちっこく、あくまで筆者本人は客観的に、
それがむしろクールで
怖さを誘う仕組みらしい。
小野さんの文章は
整合性があり分かりやすい文章で
感情的にならない文章です。
それが怖さを誘う、らしい。

でもな
私はやはり現世が怖い。
それもまた、怪異のせいかもしれんが。
本物の怪異は
じいちゃんのマネをしたくて
くにの形さえ変えてしまえる
どこかの国の首相な気がする。
それも
いわば血縁がなせる怪異の一つかもしれん。
つながる、伝染する、という意味では
この本の結局するところは
現代日本のあり方かもしれん。
という結論で
私は落ち着いておきます。
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2015年09月19日

「柳家小三治の落語2」(小学館文庫)

戦争法案が通った。
闘いはこれからだ。
悪法は駆逐される。
駆逐には聡明な国民が必要だ。
自民党を大勝させたのが悪い。
きちんとおのれの姿勢を問い直そう。

小三治師匠は最高だ。
「子別れ」という噺はまだきいたことがない。
長い人情噺だから演じられることは少ないらしい。
上で廓に上がるまで、
中で離縁するまで、
下で「子は鎹」の話になる。
通してみてこの下町のオヤジの切なさが伝わる。
他に
「薮入り」(これもオヤジの切なさがいい)
「睨み返し」「粗忽の釘」「長者番付」「お化け長屋」

でもやっぱり噺が聞きたい。
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2015年09月18日

浜美雪「落語 師匠噺」(講談社α文庫)

戦争法案はいよいよ参院で成立らしい。
主催者発表4万人、警察発表1万人余、
その誤差がなんでしょう、NHK様。
それをあえて放送することで
「いや〜反発している人はごく一部ですよ」って
伝えたいのかな。
そこしつこく報道しますね。
やはり今のNHKは信じられない。
淡々と?粛々と?
可決したところで、私は許さないですよ。

なんとわがままが「公的に」認められていくのだろう。
僕ちゃんがおじいちゃんを超えたいだけだ。
無視の姿勢、学校でいじめが起きるの当たり前じゃないか。
あんな話し合いないよな。
独裁。
それが今の国会の全て。

師匠があって弟子がいる。
師匠は親ではないし、案外落語を教えないらしい。
けれど似て来るんだと。
所作、振る舞い、話し方、そりゃそうだろうな、
一番身近で仕事の全てを見ているわけだから。

正直この本を読んで
落語の何が分かるわけでもないのですが
様々な師匠がいて様々な弟子がいる、
ま、当たり前なことが認識されます。

わかった。
戦争法案賛成の人で派遣されあってください。
偉そうに「抑止力が必要」とか笑います。
恒久平和。それが理想で何が悪い。


ああ、だめだ。
ちっとも本書のよさが書けない。

師匠って何だ?
矛盾も突きつけ、恥もさらし、
食い扶持を与え、見返りもなし。
それでも続く次代へのバトンタッチ。

NHKがもの足らず、古館ニュースを見ても
なんだか「様子を楽しんでいるよう」な解説者の
物言いに腹立たしくなりTVを切った。

日本国憲法には師匠はいない。
日本国憲法が師匠だ。
これ以上の師匠はいない。
なのに国民の一部は、もちろん国会議員の過半数は、
この師匠の真髄を理解もせずに楯突き、
首をはねようとしている。
師匠はおだやかで、弟子どもの楯突きにも微笑んでいる。
それをいいことに不肖の連中は
その「芸」のほんとうをも見つけられずに
TVで駄洒落を噴出して上手く言ったと思っている。
破門だね。
破門にしましょう。
そして自ら自衛隊に入り行きたいところに行って
戦ってくればいい。
日本人としてではなく。

日本人は戦争を望んではいない。
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2015年09月17日

井上陽水2015「UNITED COVER2」 大宮ソニックシティ

曲目
A
コーヒールンバ
ダンスは上手く踊れない
飾りじゃないのよ涙は
B
シルエットロマンス(大橋純子)
黄昏のビギン(ちあきなおみ)
リンゴ(拓郎)
リフレインが叫んでる(ユーミン)
有楽町で逢いましょう(フランク永井)
C
女神(新曲「ブラタモリ」の)
瞬き(同)
D
あの素晴らしい愛をもう一度(北山&加藤)
I WILL(ビートルズ)
夢で逢いましょう(昔の)
E
ジェラシー
リバーサイドホテル
氷の世界
戸惑うペリカン

アンコール
闇夜の国から
夢の中へ
傘がない
結詞

Aはオープニングアクト
Bでつかみ
Cで現役でやってますぜアピール
Dでニューアルバム買いたくなる
Eで俺の曲さ、どーだい?
以上ここまでがエロ路線。
珍しく超色っぽい系でゾクゾク。
陽水の女性賛歌的な、昭和歌謡の良さを堪能。
声に溺れる時間であっという間。

なのに
彼はさすがです。
アンコールで全て帳消し。
陽水の世界に連れて行かれました。
圧巻は「傘がない」。

フォークでありロックであり、演歌であり、
ファンクであり、歌謡曲であり、プログレであり、
パンクだったっていう・・・。
その曲の圧倒されるパワーに
泣くしかなかった。
この時代のこの時間に聴く「傘がない」は、
全ての思想を凌駕して疾走しました。
陽水の歌いっぷりも、猛烈でした。
60過ぎたおっさんの歌い方ではなく
恐らく20代の若者でもここまでの声量で
ここまでの歌い上げはしないだろうと
(唯一ここまでの可能性を感じるのは高橋優のみ)
いう心の叫び、魂の叫びでした。
曲のアレンジも非常に斬新でかっこよく
決して陽水が古びもせず、媚びもしていないことを
きちんと証明した歌いっぷりでした。

酔いました。
最高でした。

小ねこと参加しましたが
私は同時代に生まれてよかったと感謝。
小ねこは間に合ってよかったことに感謝。
つながっています。
そんなことも嬉しい。
これで戦争法案が通らなかったら
何もいうことはないです。
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2015年09月13日

西寺郷太「ウィ・アー・ザ・ワールドの呪い」(NHK出版新書)

戦争法案の可決実施に向けて
自民党は強行も辞さないんでしょうか?
維新の党含め、民主も共産も不信任案も出して
対抗するのでしょうが
それでも可決していくんでしょうか?
たくさんの人々が今国会前に詰めて
デモやシュプレヒコールを繰り返しているのに
実施するのかしら?
沖縄も翁長知事が先頭に立って頑張っているのに
辺野古再開、って正気かしら?
これだけの水害に見舞われているのに
アベさんは足を運ぶのかしら?
津波と同じ状況だよ。
分かっているのかしら?
地震が幾度となく起き、桜島も危うい状況なのに
川内原発は稼動して大丈夫だと本気で思っているのかな?

国民を馬鹿にするのも大概にせえよ。

そんな中のんきにこんな本を読みました。
1985年。クインシー・ジョーンズ指揮、M・ジャクソンと
L・リッチーが手を組み、ブラックパワーによる
白人寄りの楽曲で世界平和を
アフリカというフィルターを通して訴えたもの。

賛否両論はあったんですよ、当時。
私もどっちかというと胡散臭い目で見た側で、
クインシーお得意の売れ路線で、バンド・エイドに対抗したんだと
二番煎じ路線かい、と思い眺めていた記憶アリ。

本書にも結局ボブ・ゲルドフ主催の
(この人は思想はあっても人を取りまとめる力は薄かったと思われ)
バンド・エイド「ドゥ・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス?」よりも
コマーシャリズムにあふれたUSA・フォー・アメリカだったことは
書いてあります。

そして何故、M・ジャクソンはじめ彼らがこの企画を遂行したか
の、思いは、黒人の様々な差別の中で
いわく「ビー・ジーズによるサタディ・ナイト・フィーバーの成功」
いわく「MTVでの黒人ミュージッククリップの少なさ」
ここぞ、という気概で立ち上がり
楽曲以上に映像を重んじ、大成功を収めたという
解釈でありした。
ここまでの、アメリカポップ史、および
何故このプロジェクトが立ち上がったかという
流れについては、よく書けておりました。

しかるになぜ「呪い」かというと
肝心のここは根拠に乏しかった。
感覚的なまとめで終わっているのが少々がっかり。
クインシーがその後うつ病にかかったことや
出演者が軒並み売れなくなったことを述べているものの
結局のところ
ここで一つのアメリカのポップは(あるいは黒人音楽は)
節目になった、そこには他の要素も多分にあったと
思われるのですが。

それより余談的な部分で
マーヴィン・ゲイがモータウンのはみ出し者(オリジナル)だった
こととか、L・リッチーは予想通り引き受けたがりだったことなど
面白かったです。(知らなかった)

筆者自身が1973年生まれでM・ジャクソンの
ムーン・ウオークドハマリ世代と分かり
こうした解釈も納得。

あの曲、あのヴィデオクリップは確かに
本当にゴージャスでリッチで人目をひいた。
良くぞ集結させたと思った。
今もカラオケではあのヴィデオが流れながら歌える。
なかなかに嬉しい体験。
ブルース・スプリングスティーンと歌えるんだぜ!!
(個人的趣味)
けれど、アフリカは救いきれなかったよね。
ま、呪い、っていうくくりはセンセーショナルだけど
いずれにしても、坊ちゃん芸だったんだろうな。
そして、金もかかりすぎたんだろうな。

今こそ必要な手段だと思うけどね。
わが国で。
日本で、だよ。
能天気すぎるミュージックシーン。
さもなくば私小説的な若者バンド。
ロキノン系も今やいまひとつどころか
いまふたついまみっつだからね。
(何故ゲス極などが受けるのかわからん)

若者のデモ隊のことをうちの小ねこはこう評した。
「反対反対反対、だけ叫んでも論破できない。
批判をブロックするようじゃ批判は出来ない。
鵺に対抗するためには、賢くならなきゃならない」

かつての安保闘争時には
理論武装が過ぎて排他的だったが
今は今でネットのせいか
「自分たちだけ」で自己マンする傾向もあるようだ。
頑張っている若者は多い。
まず立ち上がっていることは、えらい。
でも、もう一つ、何かが欠けているのも事実だろう。
そこを補うのが教育や特活でありたいものだ。
かなり遠回りだけど。

歌は地球を救うよ。
呪いなど気にせず、立ち上がっていこうね。
ただし、歌だけでは地球を救いきれないことも
しっかりと自覚して。
常総市にボランティアで行ってる若者たちに
「ありがとう」。
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2015年09月11日

11日、という日。

鬼怒川が決壊し
たくさんの方々が困っているニュース。
雨の多い夏でした。
スッキリしない夏で野菜も高騰しています。
でも、そんな些細なことが吹っ飛ぶくらい
台風と低気圧のせいで
多くの犠牲者が出ました。

またも11日。

何かあるのかと思うくらい
11日。

違憲法案もマイナンバーのことも
吹っ飛ぶ自然の力。
でもやはり地方の悲哀を感じます。
東京は荒川が決壊することはまずない。
治水がほぼ完璧だもの。
けれど鬼怒川はどうだっただろう?

自然の力だったことは確かだけれど
人間の知恵としてはどうだったか?
日本の暗部を見る感じがします。

にしても、自衛隊の方々の活躍には
頭が下がります。
救いを求める人のところに
ヘリで向かい、確実に救出していく。
自衛隊とはこうした人命救助であってほしい。
そのために名前も
「人命救助隊」であってほしい。
他の仕事は必要ないのです。

そんなことも考える一日でした。
posted by 大ねこ at 21:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月10日

桂米朝「落語と私」(文春文庫)

非常に理知的な書物でした。
内容は「中学生にも分かる」ように
落語入門講座になっていますが、
米朝さんが本当に人格者だったんだなと
知らされるような温かで丁寧な言葉遣いで
分かりやすい文章で感動しました。

曰く正岡容氏に師事していたこともあったようで
確かに博学ぶりや学者肌な様子が分かります。

内容は本当に入門書です。
でも、私たちにも優しい易しい内容で
サクサク読めてありがたかったです。

ああ、たしか子供のころ聴いたことある。
名古屋方面の人間は大阪の番組も結構見ているので
その何かに出ていて
優しいおじさんだなあ、という印象でした。
亡くなっちゃったんだなあ。
残念。
聴いとけばよかったなあ。

「落語は、物語の世界に遊ばせ、笑わせたりハラハラさせたり
していたお客を、サゲによって一瞬に現実にひきもどす、・・・
いわば知的なお遊びです」
「人情噺、・・・と言うと・・・・・・世態人情を写した噺」
落語は平安時代から続く「説教」をルーツとし、
その理論は関山和夫著「説教と話芸」参照のこと、とのこと。
うう、学問も究めていらっしゃる。

落語史上の人々の代表として
三遊亭円朝(1839〜1900)=人情噺の祖
柳家金語楼=新作落語の祖
桂春団治=上方落語の祖

なるほどの面々ですが
やはりここに、今は
桂米朝、を入れていきましょう。

ああ、落語聴きたい!!
posted by 大ねこ at 22:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書の記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月07日

小野不由美「鬼談百景」(角川文庫)

小野さん久しぶりですね。
ひとしきり「十二国記」読みましたけど
(だいぶ忘れました)
彼女の本領はやはりホラー系かと。

これは稲川淳二さんが解説で。
まあ、ベタ。
99の話が詰まっている掌編小説です。
百話目はあなた、ってか。

金縛り、背後の声・足音、自殺した場所、等々。
一般の方からの話を練り直して
小説に仕立てたようです。
星新一のショートショート的な。

ざっくり読みました。
次回の「残穢」に期待します。
posted by 大ねこ at 21:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書の記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月06日

いじめゼロ宣言は、まず大人から。

オリンピックエンブレム問題。
デザインや広告って、コピー、が原点。
著作権問題も分かった上ですが、
当該の製作者の資質や考え方はさておき、
騒ぎすぎ。いい大人が騒ぎすぎ。
そして、ターゲットにして喜んでいじめている。
情けない。
叱るべきは製作者じゃなくて選考者でしょう?
製作者は作ったに過ぎない。
選んだ人間、あるいは選考の仕方、裏に見え隠れする政治力、
が問題なんではないんですか。
そもそも東京オリンピック、誘致なんてしてほしくなかった。
その人間からすれば
何たる茶番をいい大人が叫んでいるのか、と。

戦争法案反対の運動。
デモも随分増え、芸能人も学者も弁護士も動いています。
民主的な手続きを踏んでほしいと
民は叫ぶだけです。
それらをニュースは、雑誌は正しく報じていますか?
ある雑誌の見出しには
「主催者発表と警察発表とは参加人数の誤差あり」。
要はそんなに参加してないのにさ〜、という
ムードで参加者を揶揄するような
軽薄な、くだらない論評をする。
そういうことじゃないよね。
今の政府の強硬姿勢に普通の人たちが
異議申し立てをしているんですよ。
それをメディア側が揶揄するとは
御用雑誌と言われてもやむを得ないでしょうね。
そういうのも、民主制に対するいじめって言うんです。
メディアは大局だけでなく
政治のマイナス面をきちんと報道すべきなのに
NHK9時のニュースもだめですね。

劇団員の殺人事件。
「劇団員」という呼称で煽る。
それ、何気に差別行為ですね。

なんだかね。
大人がいじめを助長しているのに
条例で「いじめゼロ宣言」とか、
ちょっとブラックユーモア入ってますよ。
posted by 大ねこ at 17:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 小中学校教育を考える | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月05日

井上ひさし作「國語元年」 紀伊国屋サザンシアター

どんなに忙しくても
ライブは欠かせません。
本日は、同僚を誘っての
ご飯会も込みの集いの一環で。

主演は八嶋智人。
河内弁はハイヒールの竹内都子(いい味)
後は知らない舞台俳優さん。

明治黎明期、諸藩の言語が互いに通じない時代。
八嶋扮する南郷清之輔は公務員として
日本統一言語に関する仕事を任されるが
その仕事自体無理があることを
おのれ自身も感じながら従事している。
南郷家にいる人々はそれぞれ非常に訛りが強い。
江戸は山の手言葉と下町言葉、
鹿児島弁、会津弁、名古屋弁、米沢ズーズー弁、
遠野弁、河内弁、京都言葉、南郷自身は長州弁。
それでさえ統一できないでトラブルばかり。
ユーモアを交えながら進むのに
エンディングは、発狂して終わるというカタストロフ。
びっくり。

お誘いして行っただけに
ああ、こういう終わり方か、と。
ちょっとショックでもありました。

でも、こんなこと本当にあっただろうと思う。
政府そのものもいい加減、
侍が状況対応できず困りきる時代。
史実に基づく井上劇だからこそ
場面転換に使われる古い失敗写真も
今思えば、せつな過ぎる。
上手くいくわけがない時代。

でも今も、ある意味そうかも。

その後は、楽しい愚痴三昧のご飯会で
盛り上がりました。
posted by 大ねこ at 22:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽・映画・芝居などの鑑賞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月03日

山下武「大正テレビ寄席の芸人たち」(東京堂出版)

本が溜まっています。
何から読もうか、ウキウキ、なんですが。

筆者は読むうちに分かったんですが
なんと柳家金語楼(大昔NHKの「ジェスチャー」で)の息子さん。
ということは、山下敬二郎さんとも(ロカビリースタア)兄弟。
ウィキ先生によれば異母兄弟とか。

筆致は昭和の演芸評論家。
皮肉っぽくて、状況分析をして、
週刊誌的なノリ。
だからサクサク読めるけど
だから、なんだ、という感じ。

懐かしい名前が一杯いる。
まずは司会兼漫談の牧伸二。
てんぷくトリオ
チャンバラトリオ(トリオじゃないくせに)
漫画トリオ(上岡龍太郎ですよ、まあ!)
早野凡平(ナポレオンの帽子・・・)
東京ぼん太(インチキ東北弁)
ドリフターズ(筆者によれば大したことない芸人の部類)
父親の金語楼(落語家じゃなかったんだ、漫談家)
Wけんじ
晴乃ピーチク・パーチクとチック・タック
獅子てんや・瀬戸わんや
林家三平
桂米丸
ドンキーカルテット(結構好きだったが、筆者によれば三流)
そして、あくの強いトニー谷

私が今でも「ああ、出てた。見てた。好きだった」方々だけ
列挙しました。
他にも読む人が読めば懐かしい名前が満載。

今もたくさんの芸人が出ています。
TVに媚びざるを得ない現状は続いています。
この「大正テレビ寄席」は、ほぼ家族で毎回見ていた記憶アリ。
同様になんば花月の劇場中継(名古屋でしたから土曜にオンエア)
当時は「笑点」も欠かさず見ていた。
お笑い好きはどうも家族の伝統のようで。

にしても
(今もそうなのかどうかは知りませんが)
芸人たちの一種独特な人生は
一人ひとり伝記が書けそうな人生ですね。

ちなみに談志も筆者に言わせればただの悪たれ。
ちなみに「5秒に1回の笑い」を目指し
落語家でさえ立ち高座だったようなのに
唯一座って落語したのは
むべなるかな、志ん朝師匠のみだったそうで。
それを見たことがあるような記憶もある私でした。

ああ、年とったな。
思えば遠くにきたもんだ。。。


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2015年09月01日

雨雨雨、の9月開始。

新学期、とはいいません。
2期制なのでまだ1学期です。
宿題もしっかり終わらせて
(親が頑張った、でもそれが大事)
1日から5時間授業をしっかりとこなし
下校のとき「疲れたでしょ」と問えば
「うん」と素直に答えるこどもたちが
やっぱりなんとなく好きだな。

1年生だけど
当番や係活動にも慣れ
自分たちで係も決めて
譲りあって仕事を決め
1時間で係発足ができるようにもなって
ともあれ出だしは上々。
一人親が外国籍のお子さんだけ
「自由研究」の意味が分からないのか
単に怠けなのかやってこなかったんで
「今日やってきてね」という私。
さて、明日どうなるかな。

仕事が再開される(夏休みは研修と事務仕事、指導案作り)
のは、いつも気が重いのですが
まあ、始まってしまえばそういうものなので
また4ヶ月、車輪を回して進むことにします。
posted by 大ねこ at 21:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 小中学校教育を考える | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする