2015年11月29日

斉藤和義ライブ「風の果てまで」AT大宮ソニックシティ

「風の果てまで」アルバム、いいっすよ!!

セットリスト

あこがれ
ワンダーランド
君の顔が好きだ
攻めていこーぜ
愛に来て
ウサギとカメ
夢の果てまで(確か)
PRAYER
レベッカの「フレンズ」
MR.ANGREYMAN

シンデレラ
青い光
SUMMER DAYS
アバリヤーリヤ
さよならキャディラック
傷口
やさしくなりたい
歩いて帰ろう
明日も今日も夢の続き(多分)
時が経てば

アンコールで
ENDRESS
ずっと好きだった
DON'T WORRY BE HAPPY

でした。

基本ニューアルバム主体ながら
懐かしい歌と流行り歌混ぜて
いい構成でした。
本番ラストに「時が経てば」はやばかった。
かっこよかった。

全体にマイナー調で大人な感じがあって
せっちゃんがある新境地に入った感じもしました。
個人的には「ウサギとカメ」がいちばん嬉しかった。
大好き、あれ。
切なくなって涙がうるうる。
「アバリヤーリヤ」も大好き。
「傷口」もベースラインが異常にカッコイイ。
「青い光」は知らなかったので
次回CD買うことにします。
小ねこいわく「スイサイドソング」。
なるほど。

今回のツアーもきっと大成功。
いつも感じるのは
「分かりやすいフレーズ」「かっこいいギターリフ」
「曲の温かさや懐かしさ、岩に染み入る蝉の声的沁み沁み」
であります。
今回もそんなプレゼントをたくさんいただきました。
長いツアーになるのでしょうが頑張ってね!!
5月の武道館もできたら行きたいです。
posted by 大ねこ at 22:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽・映画・芝居などの鑑賞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月28日

立川談四楼「談志が死んだ」(新潮文庫)

う〜〜〜んと。
立川談志は、好きじゃない。
どんなに四方八方で評価され褒められても
私には生理的に無理。
声も嫌い。態度も嫌い。人として嫌い。
この本を読んでもっと嫌い。

作者は筆頭弟子で
立川流が独立することになった
真打騒動のきっかけになった
その本人らしい。
立川流は物書きでなければならないらしいが
この方は小説家としても有名らしい。
解説でも何故か「これは小説だ」と力説しているが
私にはノンフィクションとしてしか読めなかった。
だって
弟子と師匠の話で実名だぜ。
これを小説として読め、虚実皮膜だ!と叫ばれても
わがままな師匠が死んだから
思ってること書いてやったぜ!
近親憎悪だ、腹いせだ、あの野郎、でも好きだ!
って言ってるとしか思えない。

上納金とってやんちゃして芸のためなら
人を糞味噌にしていい、と理不尽を言い放つ、
私には分からん。

壊れていく師匠の状況を事細かに書き
その死後の顛末を記しつつ
ちょいちょい自分の歴史もはさみつつ
人として変な人ばかりの噺家仲間エピソードが入る。
同じ立川流でも
志の輔や談春のことはごく控えめで
売れている人には配慮か?と深読みしてしまう。

私の大好きな同僚の先輩で
落語聞きとしては私の大師匠の方に
お勧めの噺家を教えてもらっていますが
少なくともこの作者に花丸は付いてなかった。
(立川流では談春、談笑、志らく、生志が花丸)

私小説を地でいくならまあありかもですが
私には不要な本でした。
落語家のゴシップとして受け取りました。
posted by 大ねこ at 20:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書の記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月24日

広瀬和生「「落語家」という生き方」(講談社)

最初に三三。
まじめ。噺家の鏡的存在(に、なるであろう器)。
勉強熱心。たくさんの噺をものにし、
新作にも(まだ聞いたことがない!)チャレンジ、
なんと白鳥さんとも親しいらしい。
熱い。
好き!

次が一之輔。
声がでかい分体も大きい、態度もそこそこでかい。
喋って食っていけることに誇りを持っている。
発展途上でありながら熱い。
イケメン。
まあまあ好き。
ちょっと暑苦しいところが苦手。

白酒。
私の中で最も落語家然としている存在。
先日のスキップで聞いた裁き物が
いまだに印象に残っている。
上手いなあ、と再認識した。
勉強している姿を見せない、
けれどものすごい努力家な気がする。
やはり熱い。そして好き。

兼好。
気になるおじさん。
どの噺も聞いていて安心する。
でも脱サラして「なんとなく」噺家になった的な
発言や、自分の好きなものをやりたい、
暗いのはいやだ、人情ものは好かん、など
物議をかもしそうな発言がまたいい。
不真面目を装い、飄々と、
しかし内面には熱いものを秘めた人。
社会の荒波も知っているから
噺家然とするのがいやなんだと見た。
好き。

最後が白鳥。
新作を演じる、賢そうではないフリをしつつ
新作をバンバン出すあたり
また、女流落語家をおしているあたり
なかなかに風雲児(っていってももういい年)で
主流からは離れて、それでもややアバンギャルドに
攻めの落語に徹していると見た。
円丈師匠の弟子だしな。
1席しか聞いていないので
(それでも覚えているんだからインパクトは強い)
好き嫌いは難しいが
ちょっと聞いていきたい落語家だ。
熱い、きっと熱い。

ということで
好きな人、気になる人満載なので
買った本。
広瀬さんのインタビューは上手くはないが
人選がいい。
気になる人がかぶっていて嬉しい。

よ〜し、また聞きにいくぞ。
ていうか
とても聞きたくなってきた。
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2015年11月22日

久々の銀座。

なかなか小ねこと時間が合わなくなって
週末を一緒に過ごすこと減っています。
今日は「よし、銀座だな」と二人で決心。
我が家から1時間もかからないのです。

今日は1丁目のほうから。
グルメストリート的なビルの「権八」で蕎麦。
奥に入り3丁目から4丁目、初めて見つけた「KODO」。
なんだ、この店、ディスプレイがとても綺麗。
ああ、香水系?いや、これは、お香?
・・・・・・「日本香堂」・・・・・・。ああ、お線香の!
心惹かれて中へ。
部屋の芳香剤的なものからハンドクリーム、
ピロウミストなど、香りに関わるありとあらゆるものが。
買っちゃいました。
それぞれが1000円から3500円程度なのでお手ごろ。
ESTEBANという名称で各種いろいろの中から
一つと、ピロウミスト(枕にシュッとやる安眠材的な)。
お店自体もいい香りでお店の方も素敵。
いいお店を一つ見つけました。

王子サーモンを冷やかして
リニューアルした伊東屋へ行く途中
茶房「司」が開いていて入ることに。
空也最中とコーヒーのセット(小ねこは抹茶で)。
初めて食べる空也最中、美味しかった!!
憧れの一つを美味しいコーヒーと頂け、至福。

小ねこが気に入った猫柄の傘2000円、
プレゼントです。
ぐるりと5丁目から8丁目方面へ、
資生堂パーラーでの新しいお菓子のパッケージに見惚れ、
四方山話を咲かせつつお茶の時間、
5丁目の地下2階の「カフェ・ド・ルトン」へ。
ブラジル母体のコーヒーと、バナナクレープ。
小ねこはシンプルだけどブレンドが見事な紅茶。
オレンジ色のお洒落なシャンデリアに惚れ惚れしつつ
これまた至福の休憩時間。

最後は、交通会館で地方のあれこれを見てあれこれを購入。
出掛けに路上販売の八百屋さんたちが店じまいで
特価中。
みかん4個で180円!シイタケ大盛り350円!
銀座での買い物の〆は随分庶民的になりました。

でも、これも銀座。
コーヒー800円も銀座。

あの店この店どれも楽しかった。
銀座は飽きない街です。
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2015年11月20日

三浦しをん「ふむふむ おしえて、お仕事!」(新潮社)

靴職人(手作り工房)
ビール職人(サントリー)
染織家(個人)
活版技師(朗文堂)
女流義太夫三味線
漫画アシスタント
コーディネーター(芸能人系)
動物園飼育係
フィギュア企画開発(バンダイ)
現場監督(前田建設)
ウエイトリフティング選手
お土産屋
編集者(徳間書店)

実にいろいろな仕事があるもんだ。
多少のことでめげている場合ではない。
多くの女性が多くの生き方をして
多くの職種で生きている。
何も知らないことのほうが相変わらず多い。
だから本を読む。
へええええ、と納得しながら読む。
これも見知らぬ何かとのつながりを
実は渇望しているのだと気づく。
そんな本だった。
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2015年11月18日

いろんな検査があるもんだ。

本日は休暇をとって病院へ。
人間ドックの続きの検査。
がん系は無事だったのに
胃のほうに問題ありで長引いています。

バリウムからの先日の胃カメラ。
ピロリ菌はいない、でもそれがよくない。
ピロリ菌もいない胃になってるね、ってことで、
もう一度潜んでるかもしれないピロリを探す検査、
今日予約してあったので行きました。

尿素呼気検査。
息を吸って吐く。
薬を飲んで左を下に横たわること5分。
また待合室で待つこと15分。
再び息を吸って吐く。
終わり。
でも結果は10日後。
また行くんだな、病院。
ピロリがいるかどうかだけなので
夜間タイムを選択。

胃カメラの苦しみに比べれば
笑えるほど楽。

いやあ、いろんな検査があるもんだ。
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2015年11月17日

東直己「探偵ホウカン事件日誌」(光文社文庫)

ホウカン=幇間=主人公の探偵、法間(ホウカン)。
お世辞が巧みで、人をそらさない性格。
弁舌さわやかに人の心に入り込む。
しかしその裏にある観察眼や鼻のよさは絶品。
犯人も被害者も、そのお世辞に心地よくなり
ついつい心を許していく様が
読んでいて面白いです。

高級品についての造詣は抜群で
そのくせ自分は借金だらけでその日暮し。
時々舞い込む仕事で食いつなぐが
何のかんの言っても周囲は仕事をくれている。
800円の履きつぶした靴で歩き
高級セレブのワインやらアロハシャツやら
犬やら財布やらネクタイやら時計を当てまくる。
カクテルの造詣も深く、おもろいおっさんや〜。

事件は各種あって
殺人もあり、悲しい人を救うあり、
マルチ商法から、覚醒剤まで津々浦々。

これもできたらシリーズ化してほしいな。
こんな探偵さんなら会ってみたいよ。
ところで珍しく設定の場所が北海道じゃないっぽい。
薪谷市、北関東らしいが、住所に四条二丁目みたいにあって
これじゃ北海道の区画じゃんと、ちょっと突っ込みます。


追記。
フランスでのテロ事件。驚きました。
許されざることです。
悲しみにくれるパリに合掌です。
しかし、報復に意味はない。
ISには制裁が必要でしょうが
戦争を仕掛けてくる者たちに煽られて
し返してはなりません。
さすれば、またもや犠牲者は増える。
思う壺になってしまう。
でも、だからといって手をこまねいてもいられない。

とりあえず私は
「国境なき医師団」に寄付を明日します。
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2015年11月13日

伊坂幸太郎「アイネクライネナハトムジーク」(幻冬舎)

ハードカバーで購入したのは
もちろん先回読んだ「絆の話」の余波です。
斉藤さんの歌になった「ベリーベリーストロング」だけでは
申し訳ないので、原作も読むことに。

ああ、確かにあの歌はこの本が基ですな。
街頭アンケート、それは先輩がデスク蹴っ飛ばしたから。
彼女の指にメモ書きのシャンプー。
ヘビー級のボクシング。
あの歌は伊坂ワールドだったのねえ、と
感慨深いです。

続きはいつもどおりの伊坂さん。
連綿と続く人の関係=絆の話。
ライトヘビー級チャンピオン小野さんの話、
好きだなあ。
いやな人を撃退する方法が
「この人のお父さんがどういう人か分かってて
そのような仕打ちをするんですね」という奴。
これは使えますね。

人はまた人とつながっていく。
柔らかな絹糸のような
緩やかなつながり。
いいね。

やはり伊坂さんの書く小説は
好きです。
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2015年11月09日

再検査の結果、再々検査。

乳がんのあとCT取ってないなんてあり得ない!
と、医師に言われ、いや、そんなこと言っても、の
気分で今日肺と乳房と骨と肝臓を写す
CT取って来ました。
結果、大丈夫でした。

やったっ!!!!!!!

野菜食べててよかった。
笑って暮らしててよかった。
仕事頑張っていてよかった。
好きなことやっていてよかった。

ルンルンで終われればよかった、
んですが、
もう一つの、胃。
この胃にピロリ菌がいるかいないかの結果、
「いませんね」
やった!!
で、終わるはずですが
「でもいないってことは、ピロリ菌も
住めなくなっている状態かもですね」
って、つまりは。
「ピロリ菌も住めないぐらいよくないってことですか」
「うーん、そうともいえますね」
「治し方はありますか」
「・・・・結局年1回胃カメラ飲んで、
異常がないかどうか調べていくってことですね」
「つまり、治しようはないと?」
「そうですね、萎縮性胃炎ですね」
「胃がんになるってことですか?」
「リスクが高いってことですね」

まあ結局年1回胃カメラのめってこってす。

はい、わかりました。

「もう一度ピロリ確認のため呼吸の検査しましょ」
え?
「もしかしたら血液検査で出ないだけかもですから」
ピロリ、いるかも、ですね?
「いたらその薬出ますから」
ああなるほど。

と言うことでまたまた再々検査がまってます。

今年は病院年。
そういう年齢になりました。
早期発見、頑張ります。
posted by 大ねこ at 20:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

井上ひさし「本の運命」(文春文庫)

本日2つ目のアップ。
病院で1日を過ごしたので
本が読める読める。

これは井上さんらしい本を愛する人の
読書指南。
13万冊の蔵書があって
生存中に山形川西町の農村生活改善センターに
本を寄贈、図書館にしたいきさつも
しっかり書いてありました。
遅筆堂文庫。行ってみたいです。

幼少時から本が身近にあり
お父様も大衆小説家を目指していたとか。
社会運動もしっかりなさっていて
井上さんはその足跡、お父様がなし得なかったことを
すべてなさったんだなと思いました。
高校時代には
図書室の本を全部読破しようと宣言したり
地元に来た映画をすべて見ようとしたり
なかなかに「やりおるのう」と言いたくなるような
ナイスなはみ出し青春時代を送っておられることも
知りました。

じじばばのくだらない作り話や
親の寝物語などなくなって久しいこの時代
「世の中が子供をお話から遠ざけるような
社会構造になってしまった。これは子供だけじゃなくて、
大人も同じことかもしれませんね」
と、見切っていらっしゃいます。

読書感想文は諸悪の根源、とも言い切ってくださいます。
全く同感です。
私自身も感想文は大嫌いでしたし
今の教え子たちにも進んで書かせたいとは思いません。
主題を聞いたり、作者の意図を忖度はさせますが
どう思ったかなど、あまり意味を感じません。
いわく
「感想ではなくて、「何が見えるのか」、「何が書いて
あるのか」という、自分が観察したことをそのまま
分掌で表す練習が大切でしょう」
同感同感。

働き方や職住分離型の日本を批判し
だから文化が根付かないことにも気づいています。
本を読むのは通勤時のみ、
コンサートやライブに行くのは結構仕事との関係で
節制する日本。ドレスアップしていくなんて
今の日本には考えられない。
「本とか演劇とか、コンサートとか美術館とか、
そういったものを、われわれの生活の装置として
抱え込む都市、あるいは住み方の構造をつくらないと
いけないと思うんです」
ああああ、その通り!!!!

最後に自分の覚書としても書いておきたい
「井上式 本の読み方十箇条」
1 オッと思ったら赤鉛筆
2 索引は自分で作る
3 本は手が記憶する(電子ブックじゃダメ絶対)
4 本は(最初のほうを)ゆっくり読むと、速く読める
5 目次を睨むべし
6 大部な事典はバラバラにしよう
7 栞は一本とは限らない
8 個人全集をまとめ読み
9 ツンドクにも効用がある
10 戯曲は配役をして読む

使えます。
是非子供たちにも伝えたい。
posted by 大ねこ at 20:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書の記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「伊坂幸太郎×斉藤和義 絆の話」(講談社)

伊坂さんと和義さんの対談
&それぞれのプロフィール本
私は両方とも好きなので、お得でした。

伊坂さんが和義さんの
「幸福な夕食、退屈な朝食」を聞き
会社を辞めて作家一筋になったのは
有名な話。
ただ、そのタイミングは知らなかった。
全く無名の頃ではなくて
ある程度作家として立てる目処が
あった頃とわかり、曲はドラマではなく
きっかけだったんだとわかりました。

対談のキモは
「アイネクライネ」と「ベリーベリーストロング」の
つながりでした。
伊坂さんの小説を元にして作った曲 、
偶然ではなく企画ありきのようです。
まあ売れてる2人ですから、
何があっても不思議ではなく
それぞれ大人の都合もあって
できた事かも知れません。
ただ、そうした諸々を感じさせない
それらを超える仕事をする2人が
私は好きなので、安心しました!

職人2人が、感じていた通りの2人で
これからも好きでいたいと思いました。
この対談から今は10年以上経ち、
和義さんは間もなく50歳、
新譜「風の果てまで」聴きました。
オッサン臭さがよい意味で増えて
私は、いい歳の取り方してるなと
うれしく思います。
コンサートチケット、もちろんゲットしております。
伊坂さんも「グラスホッパー」映画化で
また世間を騒がしています。

これからも楽しみぢゃ!
posted by 大ねこ at 20:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書の記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月05日

絲山秋子「不愉快な本の続編」(新潮文庫)

日本各地とモノローグ、
どっちかというと困った人たちを
描く人なのかな、という印象。
「逃亡くそたわけ」とこの作品と2作しか読んでないけど、
インパクトはあります。

献辞としてカミユの「異邦人」を引用しているので
そういう話かと思いましたら
そういう話でした。
悪いことばっかりしてきました、
人を信じることはできません、
出自にも問題はあります、
変態性癖アリ、布フェチ、
フランス行くくらいだからとりあえずはインテリ、
それでも人を愛したことはあり、
泥棒の女を解放してしまう人の良さもあり、
借金を踏み倒されてもなんだか興味もなく、
そんな男の不愉快な物語です。

純文学から遠く離れてしまっている自分には
(10代から30代までは妙に文学少女、娘でしたが)
ふーむ、という感じです。
悪くないです。
モノローグの形をとっているので読みやすい。
でもだからなんだ、という感じ。
言葉遊び、思考遊びの域を出ず、
人生遊びを楽しんでいて、ちょっとだけ
社会性もなくはない、という
この手の小説は
ま、年くった自分には
好んで何冊も読む類ではないかなと。
作者の知性や発想力には才能は感じています。
うん、嫌いじゃない。
カミユ、好きだったしね。
すべては太陽のせい。
ああ、言ってみたいな、その台詞。
死ぬ前のベッドで言ってみようかな。
人生なんて、すべて太陽のせいだぜ、なんてね。

posted by 大ねこ at 21:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書の記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月03日

柳家小三治の会 さいたま市民会館おおみや

桂小三治の会

柳家ろべえ
喜多八の弟子なので、弥次郎兵衛、
なんだけど、半人前だからろべえ、
と、凝った名前。
「元犬」役作りはよかったし声もいいけど
さげかたもうひとつ。がんばれ。

橘家文左衛門、
「笠碁」
喧嘩するシーンや店前うろつくシーンなど
手慣れた感じ、年齢からくる味わい
ありました。
が、これもサゲがイマイチ
スッキリしないのが残念でした。

中入り

鏡味仙三郎社中
相変わらずキレッキレのジャグリング!
何回も同じもの見てるのに、
はあーとか言ってる。

小三治「出来心」
マクラはラグビー五郎丸の話題
仕事はちゃんとしたいね、みたいな流れからの。
花色木綿のくだりから爆笑。
時々言葉が途切れて、ああ師匠も歳だなあ、
など心配する直後からの爆笑。
何なんだ、このご老体!
すっかり長屋の住人に自分もなって
大家のセリフ聴き入る。
ほんの出来心で、でサゲた時
はっと現実に戻る。
そりゃあ拍手しかない。
幕が下りる時、おぶぅ飲んで
お茶目に別れの愛想を言う師匠が、
かわいかった。

12月また会いに行きます。

さいたま市民会館おおみやは
遠かった。
でも、いい文化の日になりました。
posted by 大ねこ at 20:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽・映画・芝居などの鑑賞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

東直己「札幌方面中央警察署南支署 誇りあれ」(双葉文庫)

小さな小さな警察の支署が
中央の癒着に対し反旗を翻す話。
にしては、とても地味で地味で
決してベストセラーになり得ない内容。
こまごまとした
警察がやる調査や実地検分。
そのこまごまが面白い。
人がそこに息づいて
生きる為にやらかすあれこれ。

東さんはもちろん「正義派」で
世の不正を嫌っているはずだが
それ以上に
人のあれこれが好きで
その中には不正もあるわな、と達観しつつ
それでも「ならぬものはならぬ」と
ぶった斬りたい思い止まず
こうした小説を書いているのだと思う。

キゼツこと康晴と(若い若い刑事)上司の早矢仕が
淡々としていていい。
ふつうの刑事たちが、きっと本当にこんな風に
仕事したら、日本はもっと住みやすくなるだろうし
きっと多くの刑事たちはこうした活動を
実際したいのだろうと思う。
(そして多分、多くの刑事たちは実際やっているだろう)
ただ、それ以上に「巨悪」が少数でも規模が大きく
地道な人々が吹っ飛ぶ巨大さなんだとも思う。

この話は、北海道の架空の小さな村の町長が
襲撃される話。
その町に巨大な産廃を建設するべく
多くの利権が動き、そこに警察本部も絡むという構図。
南支署は「良心」と「正義」をもって
こけつまろびつしつつ、ある一定の成果に辿り着く
(ラスト数ページで!!)話。
そこにキゼツがしたことがきちんと生かされる。
猫だよ、猫。猫の世話。
ちょっと細かすぎて笑っちゃう。
別件逮捕って言う手は、思いつかなかったな。

面白かった。
結末よりプロセスを楽しむ東小説は
憩いのひと時で、後味も悪くない。

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2015年11月01日

特活が学校を変える。

たまにはまじめな仕事の話を。

先日学校で「お祭り」を行いました。
今まで本校にはそうした子供達主催のお祭りが
ないという、不思議な学校でした。
PTA主催はあるのです。
これでは本当のこどもの力が伸ばせない
そう思って、校長にまず声をかけたのが
1年前。
お祭りに関わる委員会の発足の企画から始めました。
お祭りの要点は
1 クラスごとのお店を出す
2 1時間でクラスの半分が店を経営し
 残りの1時間で残り半分店を経営、
 遊びに行く時間を1時間ずつ確保する
3 オープニングとエンディングを委員会で
4 お店周りに使うマップも委員会で作成
5 お店は2〜3分で周れる内容にする
 たくさんのお店に行ってほしいので
6 全責任は私と関わる委員会の先生方で

私の頑張りと先生方の協力と
子供達の乗り気で大成功でした。
6年生あたりはちょうど私立中学校の学祭に
行ったりしていて興味を持って取り組みましたし
1年生も楽しいことなら何でもやりたいわけでノリノリ。
残りの学年もそれぞれの発達段階に見合った
工夫したお店でお客をたのしませていました。

学校に潤いを。
そして自治の力を。
やりきった子供達の顔は明るい、笑顔満載。

日本の政治が不透明すぎて
気に入らない流れで
仮装だけで楽しむようなハロウィンが席巻している。
大人がつまらない。
子供が面白い。

育ててあげましょう。
いくらでもしたがります。
機械とではない、人のふれあいを
たくさん体験させてあげましょう。
挨拶返事、反応を返す、の基本は
生活指導からではなく
特活から。
お祭りのときの対応する声、誘う声、笑う声は
自然にあふれてくるものだからです。
学校は変わります。
ほんの少しの、遊びの要素を入れるだけで。
人とのかかわりを大人が設定するだけで。

posted by 大ねこ at 17:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 小中学校教育を考える | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする