2016年07月31日

開高健監修「アンソロジー洋酒天国1‐酒と女と青春の巻‐」(サントリー博物館文庫)

こんな本もちゃんとあるんだなあ、と
ネット検索で古本で購入。
便利な世の中だ。
昔なら古本屋歩いていたって見つからなかっただろう。
(見つけることが出来ない、が正解か)

1〜3巻のうちの1。
この手の本を読むと連想ゲームのように
飲兵衛だった父の姿(開高さんによく似てた)や、
11PM当時の大橋巨泉さんのこと
思い出します。
(巨泉さんも、亡くなったもんな・・・)
(そうそう、永六輔さんも・・・)
BAR=バーをバア、と表記された時代。
トリス全盛期の時代。
今もやたらハイボールをお勧めのCMですが
もともとはこの昭和30年代ですよね。
私はまだまだ子供でしたが
なんだか大人のこういう世界に連れて行かれる
経験もあって、
暗闇の止まり木で酒を傾けるダンディズムには
憧れがありました。
ていうか、
「洋酒天国」、絶対うちにあったと思う。
ページめくった記憶あるもん。

で、本書はそのアンソロジーで
アフォリズムあり
酒をめぐる対談あり(大宅荘一だって)
摩訶不思議な小説あり(小松左京の「さとるの化物」怖い)
映画に出てくる酒の話あり
当時画期的だったヌード写真あり
酔族館と名づけられた投稿欄あり
外国の小咄(H、今で言うエロい話が多い)あり
酒はほとんどたしなまない私が今読んでも
なかなかに面白い。
開高健さんの手腕の鋭さが垣間見えます。
今の業界紙やフリーペーパーのはしりですが
これだけのセンスのあるものは
「銀座百点」が現在はせいぜい。
(地方に行けば面白いものがあるかもしれません)

2、3にも期待します。
posted by 大ねこ at 18:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書の記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月30日

久保みねヒャダこじらせライブIN A NATION 国立代々木競技場第2体育館

8CHで土曜深夜にやっている番組の
ライブ版です。

久保ミツロウ(漫画家)能町みね子(いろいろさん)
ヒャダイン(音楽家)の3人が
こじらせたいろいろをしゃべくる番組です。
今日は
TKこと小室哲哉、マーク・パンサー、
千葉雄大がゲスト。
千葉雄大君のこじらせぶりが可愛かった。
「CHARAで歌うカラオケショー」、笑えた。
TKと作るすき間ソング「NO EXSECISE」
曲作りを30分でやらかす面白さ。

マスコットのはっちゃんの可愛さ、異常。
あれやこれや退屈せず楽しく2時間半
見ちゃいました。
それは、ヒャダインさんの会話力に
負うところが大きいです。
正直、TKの作曲能力よりも
ヒャダインさんの持っていき方や相手への立て方、
進行の巧みさに惚れました。
さらに、音感も企画力も進行にもセンスのある
能町さんのフォロー力も素晴らしい。
もちろん、久保さんの話の始め方に
そもそも魅力があるからで
うまいなあ、と感心しました。
一回も滞る場面がないのですよ。

すき間ソングのCD出たら
買いますよ。

プレゼンの手法や
目上の人間をいやみなく持ち上げる方法など
学ぶところも大きかったです。
posted by 大ねこ at 23:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽・映画・芝居などの鑑賞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月29日

柳家小三治独演会 松戸市民会館

わざわざ松戸に。
仕事早じまいしてわざわざ松戸に。
常磐線に揺られ、松戸に。

だって小三治師匠だもん。
夏休み中の気軽さもあってやって来ました‼

とはいえ、以前にも来たんです、松戸。
やはり小三治師匠で。確か。
千葉県埼玉県東京都があまりに近い。
JR様々な大都会に住んでいます。
外へ出よう‼いろいろ見えてくるものがあります。

さて。
柳家小三治独演会。
前座柳亭こみち「金明竹」
語り口、声ともに素敵ですが、
肝心な大阪弁のまくし立てが
不明瞭。残念😢⤵⤵
聞く私も、噺の中のおかみさんの気分です。

小三治師匠
今日はフルスロットル、絶好調と見ました。
都知事選を揶揄。
落語家という肩書き好まない、
噺家と名刺にも書いてきた。
噺の種類いろいろの紹介。
そこで圜朝作怪談噺に触れてからの
「お化け長屋」へ
マクラ30分、よどみ少なく、いい感じでした。
前に聞いた時より2人目のアンちゃんの
迫力増していてよかったです。
狸の杢さんが、可愛い❤

中入り

ほんの少し愚か者の話題からの
まさかの「粗忽長屋」
ただし大爆笑。
長屋の人びとのかわいさ、たまらない‼
でも76歳、はじめフルスロットルで飛ばして疲れますよね。
サクッとわらかして終わりました。

小三治師匠の今は、
愛らしい人間を愛らしいままに
描く手法かもしれない。
寄る年波には抗えないし今噺しておきたい噺を
(今噺せる噺、かもしれない)
まんま噺す
そんな感じがします。
笑わそうとして噺すわけじゃなくて
噺すうちに、それはおかしいから
可笑しい、
その可笑しさは、人びとのもつ
何気ない哀愁だったり愚
お元気そうでよかった‼
また9月荒川に聴きに行きます。

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2016年07月28日

藤原周壱「前座失格?」(フィギュール彩 彩流社)

明日 小三治師匠見に行きます。
この本は小三治師匠に入門して
破門された方の「怨み節」の本です。
しまった。
買う買おまいか、迷って買ってしまった。
落語内幕物でいろいろ情報が入手できるかと
甘い考えで買った。
う〜〜〜〜ん。
ブブ〜、です。
これはいけません。
たとえ私が小三治師匠を嫌いでも
この本は評価しません。

自分の失策や才能を棚に上げて
小三治師匠の破門の仕方が気に入らないなんて
子どもの戯言です。
さらに、その後の人生もパッとしないことを
小三治師匠のせいにするのは
ちょっと如何なものか。
この買った印税で
とりあえず食っていってください。

この本は筆者の持込で成立したっぽいけど
この会社も何らかのセンセーショナルを
期待したのか知らんけど
レベルが低い。

ご本人の怨み節以外の部分は
門下の前座さんたちの生態が伝わり
そこは面白かったです。
けど根底に流れる人のせい的発想がいやだ。
師匠の言葉もきついのは確かだが
そこに至る自分の失態は丁寧に書いてないのもいやだ。

ちなみに前座時代にもらっていた名が
「小多け」
師匠の前座名でもあり、現三三の前座名でもある。
この藤原さんが辞めた後に三三がもらったんだな。
三三はいいよ。
うまいし、きっと師匠に対し
しっかり仕事したんだよ。
仕事しようよ、ね。

師匠、明日は何のネタを演るかな。
楽しみ。
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2016年07月27日

相模原殺人事件から思うこと。

「異邦人」でムルソーは
「太陽が眩しかったから」といって殺人をした。
サカキバラ君は
ゲームの感覚で殺人をした。
ミヤザキ君は
性の問題で殺人をした。
アキハバラも池田小もさまざま想起させられる。
どれも身勝手だ。
そしてどの加害者にも共通して
哀しい生育歴があった。

今回相模原の障碍者施設での大量殺人事件は
これらに似ているが、違う。
どこか違和感が残る。
生育歴の問題はきっとある。
しかしそれ以上にかなりのモンスター。
その根幹には変身願望があったと思う。
人間からモンスターへ。
(ああ、浦沢さん、あんたは天才だ)

私がふと想起したのは実は
三島由紀夫の割腹自殺だった。

10代後半から22歳まで
私は確実に奴の文章の虜になっていた。
酔わされる文体、あまりにも小説的な内容。
そこにやがて付随してくる国粋主義観。
卒論に選んだ私は
ザインとゾルレンの狭間で現実を見失っていく
愚かな男を論じた。
それを称して題名に「硝子細工」の言葉を配した。
彼の人生は硝子細工でしかなかった。
庇護され閉じ込められ頭脳だけが肥大し
生身の人間が味わうべき生理を知らず、
言語の中で育った。
それに甘んじておけばよかったのに。
肉体改造に走り変身願望が満たされ
(仮面ライダーになれると思ったか)
(この改造は一種の自傷行為でしょう)
これ以上改造できないならばと
それを自ら割った。
愚かな男だ。
文学者に甘んじておけば天才だったのに。

今回の事件の加害者は
半端でない刺青をしているらしい。
これは自傷行為と同じだ。
親が先生で自分も刺青の体で教育実習に行った。
刺青のせいで教師にはなれないと知った?
そんなの初めからわかっていることでしょう。
すなわち最初から冗談なんですよ、生き方が。
はじめから投げている。
自分の何か限界を見ぬいたうえで
でも尊大な自己愛があって
腹を切る勇気の代わりに
「世界平和」という便利な言葉で美化して
正当化していく。

非常にミシマ的人物。
革命を起こせるわけがないことなんか
知っているのに。
ただただ変身したくて。

いっそザムザのように
毒虫に「変身」してしまえばよかったのに。

それで革命したつもりでしょうが
(ISの場合は「神」が絡んでくるから厄介)
(あと、集団と個の違いも大きい)
あなたに殺された19人の方々の人生返せたら
本当の革命なんだよ。
できないだろ。
いのちは戻らないんだよ。

つらかった。痛かった。哀しかった。
大事ないのちと家族の方々が
気の毒でならないし
支えてきたその施設の方々のやりきれなさは
想像を絶する。

学校にいて特別支援といわれる子どもたちを
目の当たりにしているが
本当に輝ける人生を送らせてあげたい、と願う。
自閉症の彼は素晴らしい記憶力を持ち
言葉の遅れのある彼はとても温かい。
ダウン症の彼は絵が上手い。
関わり方がうまくないし自己表現ができない
その苦しみをもっている人々が
共生できていないこの国のあり方を問うのが
革命なんだよ。

なんだか
また
哀しくなってきた。
たくさんの奇妙な小説に熱中してきた私は
だからこそその奇妙さを
人を愛する方向にむけたい。
いろんな障碍者がいる。
みんなどこか障碍者。
人は障碍者だらけだと思えば
支えあえるんじゃないのか。
自分だけがまともなんて思うなよ。

あんな死に方をしなければ、多分
奇妙なオッサンとして三島は好きなままだった
と思う。
そういうことだよ。
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2016年07月25日

小林信彦「ドリームハウス」(新潮文庫)

誕生日です。
本当にいい歳になりました。
現役で勤められるのは後ン年。
それより先の生き方を考えなければならないのですが
いまだ日常に追いかけられ
さらには将来に展望が見えない時代で
とりあえず食っていくだけの金は
稼がねば、で
年金は更に先だし
ううむ、と心の中で悩む日々です。
誕生日だからって今更どうということもなし。
ただ、愛知時代の友人Yさんからの
贈り物は、心ひそかに楽しみにし
実際今日届き、早速お礼状をしたためました。
つながり、をちょっぴり意識できる
そんな日です。

で。
本書はなんともね、東京在住の中年作家の
「夢の家」の話。
暗いですよ、小林さんの世界観は。
親のしがらみ、作家という社会的ステイタスのない状況、
幻想を見始め、高血圧、
瀬里奈というパチンコ屋から葬儀屋の女、
親友?のDD、性への欲求と不毛。
なんか昔読んだ不条理小説みたい。
なんの答えもなく、怪しさだけが漂うのに
主人公が生きているのはかなり現実的な東京。

気になるから読み進めますが
読んでも読んでも救われないし
納得はできない。
答えあわせのない小説。
リアルな伝奇小説の類です。

根底にあるのは
バブル崩壊後の(あるいは真っ只中か)
東京の持ち家事情ともいえますな。

鼻持ちならない金持ち小説でもあります。
でも、なんだか嫌味じゃなくて
嫌いになれない小林様です。
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2016年07月22日

伊坂幸太郎「ガソリン生活」(朝日文庫)

クルマには全く興味ないし、
フランクザッパも幸か不幸か、
聞かないまま大きくなって
朝日新聞取っているのに
連載小説読む気がしないので
伊坂さんだなぁと思ってはいたけど
読ますに終わり
やっと手にして読みました。

面白かった‼
新聞小説向きに意地悪も少なく
おとしどころもすっきり❗

主人公のMAZDA緑デミオ、通称緑(みど)デミ
可愛かった‼
隣の細見校長の愛車カローラのザッパが
またいい。
校長が護身術とフランクザッパ好きっておしゃれさ!
デミオの持ち主の良夫まどか享3兄弟がいい。
そこに起きる事件と悪役もほんものらしくていい。
ダイアナ妃の事件似事件や
意地悪同級生のいじめと愉快な報復
詐欺事件とその対処法、
あるあるネタ一杯!

それをクルマ連中がワイワイ噂して
人間味あるんです。
クルマの憧れ、貨物列車。
クルマの苦手、クラクション。
クルマにもある七ふしぎ、ミスタータンクローリー。
クルマ大好き、自分の持ち主。

どのエピソードも、良かった‼
さすが伊坂さんだなぁ。
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2016年07月15日

嵐山光三郎「口笛の歌が聴こえる」(新風舎文庫)

天皇の生前退位。
憲法改正議論を阻止する為
(目先を皇室典範改正に向けさせる為の)
天皇の苦肉の策なのでは?と勘ぐる
ひねくれものの大ねこです。
天皇は今一番の平和主義者かもしれないな。

東京都知事選、
宇都宮さんの大人な対応に尊敬の念。
鳥越さんは76歳。
年齢と病気が心配ですが
身を挺しての最後の花を咲かせるのかな。
東京に勤める身としては
なかなかに動向が気になります。

そんな東京も今を遡ること50年前は
火炎瓶が飛び交っていたのでした。

嵐山さんはわたしの中ではテレビにも出る編集者で
エッセイスト、という感じの好々爺なんですが
なんのなんの、青春時代はスゴカッタンダゼ!というのが
本書です。
絶版になっていたのを
この会社が拾い、私が古本屋で手にした逸品。

小説としての出来は
んんん、まあまあ、というところですが
そこに詰まった有名人の過去の姿や
その頃の東京に住む人間の荒んだ感じが
なんともおっかなく、かつ、憧れるのであります。
今の60代中盤の人々には
もしかしたら強烈なノスタルジーではないかと。

ジャズバー、トリスバー、ハイミナール(覚醒剤的な?)、
革新と体制批判とストライキにデモ、
火炎瓶にバリケード。
トッポイ兄ちゃんに突っ張った女たち。
知ったぶりに花園神社のテント。
職場は熱気にあふれ、退廃している。
けれど新機軸アリ、冒険アリ。
アイビーにヒッピーに美濃部都政。
永山則夫、金喜老、三億円事件。

壇一雄、深沢七郎、三島由紀夫、安西水丸、
唐十郎に寺山修司、高倉健に澁澤龍彦、
赤瀬川原平、坂崎ヤス、横尾忠則に五味康祐、
大学時代からの「太陽」の編集をしつつ出会った人々の
実に多彩なことよ。
人々が熱に浮かされ
自由を謳歌し、戦争の代わりに殴り合う時代。
馬鹿だね。
でも、生み出していたね。
破壊も多かったけど。
活気。
いのち。
それらの悪影響が今の時代の姿かも。

ドキドキしながら
読みました。
面白かったよ。
あと10年早く生まれていたら
わたしの人生も変わっていたんだろうな
と、ふと思う。
posted by 大ねこ at 21:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書の記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月12日

小三治一門会 北とぴあ

小三治一門会
職場から近い北とぴあ
だから平日ど真ん中ですがチケット取りました。

個人面談中
30人からの親と話すって
何年経ってもストレスです。
本音半分ですから
気持ちは疲れます。
噺聞いて晴れようって寸法。
参院選も嬉しくない結果、
永六輔さんもなくなって、ピーナッツもなくなって、
さびしい限りです。
今日のウォークマンはずっとピーナッツです。
私の人生初のポップス体験洋楽体験はピーナッツですから。
スマイリー小原との掛け合いや
ハナ肇とのやり取りは
バラエティーポップスの元祖でしょう。

さて、噺。
小三治以外はたいして、でしたが。
ろべえ「初天神」
喜多八逝去して弟子一念発起か、
以前見た時よりぐんと上手くなりました。
小声が聞き取りにくいのが疵ですが、
演技力は素晴らしくなりました。

燕路「甲府ぃ」
一度聞きたかった噺。
甲府から一旗揚げようって江戸にやってきた善吉の
うそのない温かい人情噺
馴れた口調と江戸前な感じで、じっくり聞けました。

中入り

そのじ
三味線お囃子の人
小三治師匠いわく東京芸大卒業らしい
世界各国のお囃子でオーシャンゼリゼとスモークオンザウォーターに
巧さと不調和に笑えました。

小三治師匠
喜多八逝去にも触れ、自分の高校時代落研に触れ、
季節柄で「青菜」
しつこく「鞍馬の山から出でまして」の件を
反芻する植木屋が可愛くて
きゅん、となりました。
大工と真似事をする件も、
必死な植木屋が愛しい‼
さらにその馬鹿話に同調してくれる
大工が長屋仲間らしいあったかさに
またまた、きゅん。
そして全部しゃべっちゃった奥さんが
夏の暑さでぼーっとしたためっていう
そんな優しさにあふれているから爆笑できる
独特な「青菜」でした。

筋書き通りではない噺って
こういうものかと
体験することができました。
落語、奥が深いぜ
posted by 大ねこ at 21:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽・映画・芝居などの鑑賞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月09日

北村薫「空飛ぶ馬」(創元推理文庫)

夏休みが近くなり
ちょっと浮き浮きしてきます。
仕事は立て込んでいますが
楽しみを一杯予約して
夏休みに備える大ねこです。
明日(あ、もう今日だ)は参院選。
憲法を守りたい。
その一心です。

さて
本書は北村さんの処女作とか。
とても上品であたたかな推理小説でした。
いや、推理、なのか。
確かに推理小説、なんだけど
優しいな。
主人公の女子大生もキャラもいいけど
なんつったって探偵役の春桜亭円紫がいいね。
ま、推理小説にありがちな
複線の為の複線があるので
そこはうふふ、なんですが
にしても解き方が超人的です。
でも、内容が殺人とか窃盗とかではなく
そんじょそこらにありそうな事件なので
その超人さもなるほどね〜ってなります。
 
ひとの性やひとの欲望をさくっと優しい目線で
描ききったところが上品です。

でも私好みではなかった。

円紫は真打で落語家なので
ちょいちょい落語ネタが入るのが楽しかった。

まあ、それで買ったんですけどね。
posted by 大ねこ at 23:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書の記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月03日

長井好弘「新宿末広亭のネタ帳」(アスペクト)

2008年刊。
2001〜2007年の末広亭のネタ帳を
データ化してあれこれ分析した本。
一読、ご苦労様、
だけどだからどうってこともなかった。
末広亭ではこうだけど
浅草や池袋、上野ではどうだったか
さらにホールではどんな演目だったか
すべて洗わないと結局のところ
意味はないかな。

なんて、水を注すにもほどがあるな。

寄席、もいきたいけど
演目を聞きたい年頃なので
結局ホールですよね。
寄席は老後のお楽しみです。
何せ、昼席なんてよほどの覚悟がないと
行くことは、勤め人には無理。

この本では、一之輔が二つ目の時代で
前座のときに書いていたネタ帳の話
していて、ちょっと時代を感じました。

後半の第五章の噺家が寄せのネタについて
語る章が、一番面白かったかな。

柳家さん喬師匠。68歳。
小さん門下ですから、小三治師匠は兄弟子か。
私の落語のお師匠(同僚の先生)いわく
「感情入りすぎ」らしいですが、
なんせ喬太郎師匠の師匠、
10月に行きますよ、さん喬弟子と共に七人会に。
一度聞いてみたいとは思っていたので。

柳家権太楼師匠。69歳。
柳家つばめ(伝説!)からの小さん門下。
寄席で本当によく見る名前で
まだきちんと伺ったことがないので
こちらもマイ師匠いわく「いいわよ」らしいので
是非近々。
「本番なんてないよ。オレにとっては全部稽古。
噺家は一生ずっと稽古なのよ。オレたちは卒業のない
世界に生きているんだから、ゴールはない。やっぱり
死ぬまで稽古なんですよ」
カッコイイ!!惚れますな。

五街道雲助師匠。68歳。
金原亭馬生(志ん生の息子だ!)門下。
白酒師匠の師匠。こりゃ聞かずばなるめえ・
マイ師匠も「うまいわよ」
なかなかホールでも会えないので
こちらも近々。

市馬師匠、もう大好きだし。
扇端師匠、聞くこともなく死んじゃったし。

古今亭志ん輔師匠。(志ん朝師匠門下)63歳。
三遊亭小遊三師匠。笑点。(遊三師匠門下)69歳。
昔昔亭桃太郎師匠。(春風亭柳昇師匠門下)71歳。
桂平治師匠。(文治師匠門下)49歳。
瀧川鯉昇師匠。(春風亭小柳枝師匠門下)63歳。
この方もマイ師匠は推しです。聞かねば。
春風亭一朝師匠。(柳朝師匠門下)66歳。
一之輔師匠の師匠だね。

さて
師匠って何回打ったでしょう?
まだまだ聞いていない噺家さん
これから聞きに行きますよ。長生きして待っててね。
posted by 大ねこ at 18:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書の記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月02日

神楽坂二人会

神楽坂落語まつり神楽坂二人会
牛込箪笥区民ホール。
たまたま武道館に行く時、
神楽坂ふらつき、見つけたポスター、
三三いたら行くでしょ
そんなご縁です。
でなきゃ、絶対知らないホールです。

仕事終わり、アッツイ本日、
ぶらぶらするのも暑い。
すぐ喫茶店に逃げて時間潰し。
神楽坂飯田橋からも結構な距離。

着いて素敵なホールでびっくり👀
本日は三三と古今亭菊之丞。
菊之丞師匠は初めてかな。
寄席で一度聞いたかも。
イケメン二人ですな!⁉

開口一番は小かじ。「出来心」この間と同じ

三三「加賀の千代」
爆笑。
大阪の噺らしい(  ̄▽ ̄)
いいノリでサゲで「上手い‼」
と座布団持って行きそうになりました。

菊之丞「茶の湯」
品がいい。途中眠くなった。
あまり好きじゃない噺だから。
始めの主人と定吉のやり取りは好きだけど、
後半がだれる。
師匠の話術は良かったです。

中入り

菊之丞「浮世床」
こちらは逆に前半の言い立てより
後半の夢物語の色っぽさとちゃかしが絶品。
大変笑いました。

三三「粗忽の釘」
かみさんに尻に敷かれつつ
本当は大好きな大工の主人公が
可愛くて可愛くて。
釘が出た家で、飲みたかった煙草を
飲むだけ飲んで、
夫婦のなれそめを語り続ける辺り
笑い続けるしかなかった。
こんな粗忽の釘、聞いたことない。
小三治師匠の笑いを越えたかな。
まだ荒いところもあるんだけど、
兎に角面白かったです。


今日は二人とも笑わせに本気でした。
今が旬の昇り調子の中堅が
攻めに入った落語でした。
古典を俺流にアレンジしまくり、
自分の噺にしていたと思います。
三三師匠の変幻自在ぶりと
必ず前に話した噺のネタをギャグに埋め込む
技量はたいしたものです。
( 根岸一族をいじるも定番化)
菊之丞師匠は江戸っ子ぽく普段からも着物らしい。
(市川生まれらしいけど)
羽織をスルリと脱ぐ姿がかっこいい❗
三三師匠いわく
自分の着物は作業着、菊之丞師匠は破格な値段らしい。
そんなそれぞれの個性がとても好ましかったです。
でもやはり私は、三三派。

終わりにサイン色紙八枚ずつプレゼント。
当たらないもんだ。
posted by 大ねこ at 21:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽・映画・芝居などの鑑賞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする