2017年04月20日

若竹七海「依頼人は死んだ」(文春文庫)

読み終えるのに苦労。
連作短編集。
葉村晶が追う事件。
皮肉っぽい。
やたら自殺する。
人間関係が暗い。
私には無理な本でした。
終わり。
posted by 大ねこ at 23:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書の記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

柳家三三独演会 かめありリリオホール

かめありリリオホールって
実はとても行きやすい場所ですね。
千代田線で常磐線直通出てますから
下手に都会方面に行くより楽で早い。
しかも駅前、ヨーカドーの上。
気に入っています。

今日はご贔屓三三師匠独演会。
4月の信じられない忙しさがやっと
気持ちひと段落したので
落ち着いて聴けそうです。

市馬師匠の弟子、市楽の湯屋番。
表情豊かだけどいささかうるさい。

三三。長くて難しい噺「大岡 五貫裁き」。
彼の講談から引いてくる噺は絶品。
登場人物が多いし、徳力屋の吝いぶりや
八五郎の抜けているけど愛嬌がある雰囲気、
八五郎をまっとうにしてやりたいと願う大家、
かつて談志は業の肯定理論で大家側を否定した
形にしたとネット情報で散見しましたが、
私は今日の三三師匠のやり方が好きです。
大家はきっと徳力屋を快く思ってないし、
八五郎も本当にまっとうになりたいと思っている。
徳力屋はケチでやな奴だけど
最後に喜捨に目覚めたという優しいオチで
聴いていて悪人がいなくて安心です。
ただでさえやな世の中。
こんな時代だからこそ、
正義が通用する結末に溜飲が下がります。
バカにはするけど、愛着いっぱいの話し方、
私は大好きです。
役の使い分け、上手です!
聴き入りました。
やはり別格。

中入り。

「碁泥」碁も好き、煙草も好きな二人、
侵入してきた泥棒も碁が大好き。
なんてことない夢中な可愛い噺。
これで残り終了予定時間15分前。
まさか終わっちゃう?と思ったら
再度登場。
まさかまさかの廓噺で聴きたかった「幾代餅」。
錦絵の高級花魁、幾代に惚れた男。
一年必死に働いて吉原に行けと親方。
笑いつつも応援してくれる同僚やおかみさん。
そんな誠意や嘘のつけない男に
幾代は惚れ込み、年期明けに嫁にくる。
餅屋を開き大繁盛。
ああ〜。私にとって、これが業の肯定。
みんな頑張っているんだ。
応援してくれるとまた頑張れるんだ。
それを認めて貰えるって一番ハッピーじゃん。
そうそう、これまた大好きな高橋優さんと同じ。
悪者にも一部の魂。
人はみんな母の腹から産まれた。
平気でミサイルぶっ放そうとする
偉い人と誤解されている勘違いオヤジたちに
性善説としての業の肯定を伝えなたい。
あんたの母親にミサイルぶっ放せるか?って。

誰も悪くない。
みんな一生懸命生きてる。
そんな人々を馬鹿にしたり愚か者扱いする
政治屋や共謀だから取り締まれっていう
疑心暗鬼野郎共、あんたたちがまず小学校来て
道徳の授業受けに来い。
そして担任が良い評価するまでレポート出せ。
本当に道徳評価Aがつくまで卒業するな。

そして高橋優さんの歌や三三師匠の噺に
金を払って聴きに来い。

それくらい、今日の高座は楽しく、
格式高く、意味もあり、名人の域に
達しつつある師匠の成長を強く感じました。
三三師匠が大きくなって近寄り難くなるのは
嫌だけど、次代を背負う一流の噺家であることは
絶対間違いないです。

泣きたくなったり、笑いたくなったり、
彼の口から紡がれる言葉で
人がこんなにも愛おしい。

元気が出ました。
今年一番の高座です。
あ、まだ4月か。
でもきっと三本の指に入ると思います。
posted by 大ねこ at 22:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽・映画・芝居などの鑑賞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする