2017年06月29日

左龍、三三二人会 鈴本演芸場

鈴本での左龍、三三の二人会。
いいですね。鈴本、安心します。
御徒町で降りて、松坂屋地下の
ほっぺタウンで夕食仕入れます。
鈴本に行くときのお決まりコース。
今日はシラスと大葉の冷製パスタと
深川飯のおこげ。
これだけでルンルン。
約一カ月ぶりの落語で気分は上々。


前座ー元犬
桃月庵さんちのひしもち君。
声は良かったな。

左龍ー名刀捨丸
田舎から、田畑で働く両親のために江戸に出て、
三年働き20両得て田舎に帰る途中、
泥棒の家で嫁に匿われていたものの
ひどい仕打ちの泥棒に腹を立てて
出てきた上、20両もくれてやる
お人好しで働き者のジサブロー。
泥棒の家にあった獣避けに手にした刀が
なんと名刀。50両で売れて
再度田舎に戻るが、お人好しは嫁を案じて
泥棒の家に。
実はその泥棒はジサブローの兄。
恥じて自害する兄、嫁とともに
田舎に戻るジサブロー。
泣けた。

三三ー藁人形
恨みつらみの西念と
女郎お熊、甥っ子のジンキチ。
いい味でした。
人の想い、その人の見えない過去、
いろいろ忖度したくなる話。

中入り

三三ー反対俥
元気!笑えた。
好きだ。この噺。

左龍ー佃祭
いつか聞きたい噺でした。
今年佃祭は三年に一度の大祭なんですって。
かけてくださってありがとう、左龍さん。
昔人助けした旦那が
佃の渡しの沈没に遭わずにすんだのは
そのときの女の子が佃に嫁入りしていて
袖を引っ張ってくれたおかげ。
情けは人の為ならず。
人情噺の一方で
旦那の店では旦那が死んだと大騒ぎの
くだりは笑える仕組み。
よく出来た良い噺。

今日は三三さんは二番手に徹し、
左龍さんを立てましたね。
左龍さんのうまさ、際立ちました。
時折セリフを噛む癖はありますが、
さすがさん喬門下、人情系に強い。
何度もホロリとさせていただきました。

まして、こんな政治、内閣の堕落の中、
正しいことを見失いそうな日々、
敢えての人間臭い噺のオンパレード。
かっこいいです。二人とも。
好きです、二人とも。
落語の力、上質な笑いの力に
毎日のくだらなすぎるニュースに
辟易してる身でしたけど
癒されましたし、元気が出ました。
明日、子供達に、また明るく出来そうです。
今の落語界は、本当に良い。
また絶対聴きに行こう。
posted by 大ねこ at 22:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽・映画・芝居などの鑑賞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

森まゆみ「東京ひがし案内」(ちくま文庫)

森さんは谷根千の地域雑誌編集者として
その存在を知ってました。
昭和29年生まれで、5歳先輩です。
歴史と散歩と下町大好きな方だと
予想はしていましたけど、どんぴしゃり。

本書は今回は自分の散歩の手引きとして
ざっと読みました。
添付されている地図が
また味わい深く、
必要なページの地図をコピーしました。
もちろん片手に持って実際に歩くためです。
今や私も、タブレットを持ち
グーグル地図で歩くこともありますが、
やはり紙、ですね。

東大前とか千石なんて
降りたこともない。
でも森さん情報や地図を見て
行きたくなります。
日本橋、神田、東京駅を一発で
巡れるとわかっていても
方向的に自信がなかったりしてましたから、
この情報と地図は私にはとても有効ですね。

また仕事引退後の楽しみにします。
それまでに街並みが変わらないといいなぁ。
町屋はこの間行ったけど
森さん情報より違った印象が
すでにあるので。
posted by 大ねこ at 22:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月24日

山前譲編「落語推理迷宮亭」(光文社文庫)

国会は閉会、東京都議選は開幕。
嘘つきが多過ぎて辟易。
小学校一年生だって
大人のおかしさ気付いていますよ。

本作はアンソロジー。
連城三紀彦ー変調二人羽織。
落語家の落語家による殺人事件。
我孫子武丸ー貧乏花見殺人事件。
長屋の花見の翻案。
伽古屋圭市ー崇徳院。
これも落語ネタから。
快楽亭ブラックー幻燈。
喬太郎もやってるネタらしいです。
これ、人情系刃傷物で面白かった。
大下宇陀児ー落語家変相図。
落語家が死ぬ話。
那伽井聖ー落研の殺人。
うーむ。
結城昌治ー落語 味噌漉し。
これも落語ネタ。文章が一番うまい。
そしてオチもあってムダがなくイチオシ。
都築道夫ー擬宝珠。
これもネタらしいです。奇想天外過ぎて
ピンとこない。

ま、落語を元にした小説って結構あるんだ、
という体験でした。
posted by 大ねこ at 18:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書の記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月18日

綾辻行人「どんどん橋、落ちた」(講談社文庫)

推理ヲタなら垂涎、
綾辻ファンならワクワク、
だったかもしれませんが、私は
全く面白くないです。
犯人当ての内容はさすが綾辻さんという
イジワル加減においては素晴らしい。
額縁というのか、外枠の物語が
楽屋落ちみたいで「知る人ぞ知る」
知っているのが通、的なペダントリィが
鼻について嫌でした。
こちとらマニアでもないし通勤途中のエンタメとして
読みたいのに、ちょっとついていけない。
以上です。
犯人当ての結末も言葉遊びが過ぎて
ヘェ〜、以上ではなかったです。

共謀罪法が民主主義の禁じ手で通り、
加計学園問題も内閣府の嘘が横行、
総理への忖度、いい加減にしてください。
自民党、自滅への道まっしぐらです。
自民党が滅びないなら、日本国沈没でしょ。
あんな口の回らない、憲法改悪だけが念願の
坊ちゃん総理をいつまで大事大事するんですか?
そんなに彼の好きなようにさせてあげたいんですか?
道徳教科化しましたよねー。
現場の混乱ハンパないっす。
官房長官も総理も是非小学校の道徳の授業に
参加してください。
「正直」「誠実」「責任感」等の題材準備して
お待ちしています。
評価も確かすることになったんですよね。
しっかり評価して差し上げます。
もちろんその日そのときの授業だけでは
評価しませんよ。
日常の生活態度や友達関係も十分考慮して評価です。
評価結果次第では、進退お考えください。

本のことより、怒りが先走ってしまいました。
失礼しました。
posted by 大ねこ at 17:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書の記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月09日

中山七里「ヒポクラテスの誓い」(祥伝社文庫)

浦和医大法医学教室の光崎教授。
今迄も渡瀬や古手川の依頼で
かっこよく解剖して絶対の信頼を
獲得している唯我独尊キャラの老教授。
今回は主人公。対人物はキャシー先生と
研修医の栂野真琴。
古手川もサブキャラで登場。

五人の病歴ありの変死の解剖、という
やや無理のある設定でしたけど
一つ一つの話がよくできていて面白かったので
細かい指摘はやめましょう。
最後にそれをまとめるエピソードも挿入して
全体としてもスッキリ読めるまとまりありです。

真琴さんの医師としての成長記録でもあり
古手川とうまくいったら楽しいのに、という
別のニヤニヤもありました。

知人か否かで態度を変える行為は分け隔てである。
感情を無視するのではない、論理を優先させろ。
部下にとって一番不幸なのは、
暴君ような上司や無能な上司に当たった時ではない、
責任を取りたがらない上司に当たった時が最悪なのだ。

以上は本文にあるキレのある文章です。
いいね。
中山さんのサスペンスには人生訓があります。
人として大切なすべき何かが描かれているので
どんな残虐さやリアルさも嫌味にならない。

好きな作家のお一人となりました。
posted by 大ねこ at 21:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書の記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月03日

中山七里「贖罪の奏鳴曲」(講談社文庫)

今日は世田谷美術館まではるばる。
エリック・カール展。
お子ちゃまがいっぱい。
美しい原画に癒やされて来ました。

読んだ本はこちら。
中山さんにいよいよハマっています。
ハズレなし。
渡瀬、古手川ペアは健在。
悪役は弁護士の御子柴礼司。
本名は園部。かつて幼女殺しをして
少年院に入っていた経歴。
オープニングから御子柴の遺体遺棄、
夫殺しの罪状で最高裁まで行った女と
脳性マヒの息子の弁護に携わりながら
遺体遺棄事件の本ボシと渡瀬達に睨まれ
過去が明らかになっていくストーリー。
稲見という少年院の教官が彼の過去を伝えるくだりに
小説の面白味が満載でした。
園部少年が御子柴となって、
稲見の思いやベートーベンの「熱情」に出会って
改心していく様。
嘘崎、次郎という少年院仲間の親への思いに触れ
人が罪を犯す過程、家族のありように
思いを馳せていき、弁護士になって
今の姿、法廷での彼の弁護の鋭さと共に
真実を見極める目。
それらを全て明らかにしていく渡瀬。
なんかかっこいいです。
稲見の言う「贖罪」は
犯罪を犯した者は、生きて償え、
生きて生きて同じ罪を犯した者を救え、
真実から目を背けるな、ということ。
ここに出てくる人々は、皆一様に痛々しい。
家族への言及に作者は厳しさと温かさを
いつも忘れずに持っています。
犯罪の多くは、家族に由来している。
言い得て妙です。
重い。けれど、逃げてはいけない。
渡瀬がカッコ良すぎてたまらんですよ。

後一作品積んであります。
また買います。
全部読みたい。
絶対オススメ、中山七里さんでした。
posted by 大ねこ at 20:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書の記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする