2012年04月18日

こんな授業がしたかった!

たまには真面目な本職の事も書きましょう。
久々に学校の話題です。

まだ4月18日なのですが、本校では
研究授業がありました。
教職6年目のちょっと可愛がっている後輩が
引き受けて、それほど期待はしていなかったのですが
何が何が!!
実に素晴らしい授業だったのでちょっと紹介します。

社会は歴史の指導。

「オリジナル年表を作ろう!」が歴史学習の課題。
縄文時代ならば資料集とかでざっくり見渡した後
自分で必要な情報をノートにとって
グループで話し合いをしてこの時代の名前を決めます。
その際根拠が必要で、そこを互いに情報交換をする中で
縄文時代の概略を自然とつかむシステムになっています。
「自然時代」「サバイバル時代」「家族時代」など、
秀逸なネーミングが生れます。

本時は「米作りが入って以後の時代を調べよう」
という課題でした。
三内丸山遺跡と吉野ヶ里遺跡の写真を見比べさせ
集落の存在や田んぼの規模などの違いを確認します。
また前時の弥生時代のことを想起したり提案された疑問を
教師が呟き、意欲を喚起します。
一人調べは5分程度。
その後すぐグループでこの時代の特徴をつかみ始めます。
「教科書に書いてある」「資料集のここにあるよ」など囁きながら。
男女の差もなく和やかに、自分の言葉で語り
聴きあっていきます。
あっという間に終了の5分前。
教師の声掛けで発表に入ります。
「争い時代」「国取り時代」「弱肉強食時代」。
最後の最後で質問が。
「何で渡来人が日本に来たんだろう」
「君は何でだと思う」
「日本に学びに来たのかな」
「違うだろ、米は渡来人から学んだんだぜ」
「ア、そうか」
「じゃあ、次の時間にそれを確かめよう」

なんと自然な。
そしてこの子ども達は絶対に歴史学習が好きになる。
何よりもクラスに何を行ってもいい雰囲気がある。
互いをケアしようとするあたたかさがある。

こうした授業を建設するためには教材研究だけではダメで
日常の学級経営に教師が聴く耳を持って
まずしっかり子どもの声を聴き取り
温かく厳しく対峙する必要があるわけですが
それが彼女にはあった。
まだ発展途上の教師ですが
素晴らしいと思いますた。

何度も歴史学習を教え
特別活動に心血を注いでいる私が
尊敬に値するいい授業でした。

明日も頑張ろう。
そう素直に思えました。
明日はもう少しまともな授業をしよう。
そう素直に思えたのです。

ところでもう一つ。

今年はン10年ぶりの2年生の担任ですが
算数が酷い。
「時刻と時間」と称して
時計の読み方、1時間=60分、1日=24時間、午前午後
さらに〜時間後、〜時間前を
2時間でやれと。
無理無理である。
しかも教科書には「時間」「午後」「午前」と全て漢字表記。

おーーーーーい!!
こないだまで1年生坊主だったんだぞ!
ドンだけ高次元な学習をさせようとしているのかと
腹すら立ちました。

明日、結果も無残なテストを返しますが
ドンマイと言う事と、
無理なテストをさせてゴメンねと言う事と
これから毎日時計の話題を出していくから
テストを見返してやろうぜ!と
励ますつもりです。

お上から与えられたものではなく
今いる子どもと向き合えと
改めて若者から教えてもらいました。
ありがとう。
オバサンももう一度頑張ってみるよ。
posted by 大ねこ at 22:43| Comment(2) | TrackBack(0) | 小中学校教育を考える | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私の歴史嫌いはやはり小学生の頃に植えつけられたものですが、こんな授業なら楽しそう。

先生が「やりたい」「おもしろい」「いい!」って思ってやる授業は、子供たちの頭や心の中にもすんなり入ってくるし、その授業が好きになるんじゃないだろうかと思います。

この授業でたくさんの子が歴史好きになったでしょうねぇ。
そして、その授業に刺激を受けて、他の先生たちが元気づけられる。
最高な循環ですよね。
いいなー

Posted by ゆっきー at 2012年04月23日 11:59
ようこそ。お久しぶりです。
本当にその通りで。
授業で子供は変わる。
荒れは授業で変わる。
信頼は授業から、であります。
本日も日常は叱り飛ばしながら
授業で笑う日々を生きています。

この彼女は私の大事な後継者と
自他共に認めています。
彼女も過去に壮絶なものがあって
そういう人が、真の教育者たるのでは
と思うこのごろであります。
Posted by 大ねこ at 2012年04月24日 21:52
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