2016年01月14日

稲田和浩・守田梢路「5人の落語家が語る ザ・前座修業」(NHK出版生活人新書)

落語のあれこれを知るには
入門書程度の内容で
人生の指南書として読むと
少しは示唆される内容。

MY LOVE小三治師匠は
「身体を使って物事に相対することを学んだ」
新作落語円丈師匠は
「耐えた。夢の実現のため」
小咄三平が父の何かと有名な林家正蔵師匠は
「心が折れたときに耐えられる為のもの」
いまどき落語新作の春風亭昇太師匠は
「落語の修業ではなく人間修業」
そして談志の血を受け継ぐ立川志らく師匠は
「自分の頭で考え対処する力を身につける」
ことに意義のあった前座時代ということらしい。

印象的なのはそれらの師匠方が
今は弟子を取る身となり
その弟子たちの「宇宙人」ぶりに
時にあきれ果てるくだりである。
学ばない、いわれないと動けない、
いわれたことだけをする、挫折して逃げる、等々。
自分で選んだ道にもかかわらず、だ。

その辺りがこれからの落語界のみならず
社会のさまざまな仕事で出てくるおそれを
危惧するのはわたしもまた然りである。

にしても
前座修業はこれはこれで
社会の基準からは随分と逸脱している面もある。
金なくして働く、という点で
なかなかに受け入れがたいところはある。
好きじゃないとできない代表選手ではある。
しかし芸能系の仕事とはそういうものであって
徒弟制度の代表格として
よきにつけ悪しきにつけ
残っていってほしいとも思う。

開口一番の前座さんも
会の数だけ見てきたが
いろいろいて面白い。
開口一番までこぎつけたなら
頑張り続けてほしい。
「どうらく息子」というマンガがお気に入りだけど
たくさんの人が支えている仕事で
羨ましいと思うこともあるんだよ。
posted by 大ねこ at 21:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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