2017年01月05日

江戸川乱歩「明智小五郎事件簿6 黄金仮面」(集英社文庫)

黄金仮面はアルセーヌ・ルパンっつー
乱歩、♪───O(≧∇≦)O────♪
です。
いいところのお嬢さんが、情婦になるんですが、
その名も不二子。大島姓だけど。
明智小五郎の相方、おなじみ浪越警部も
ドジ加減において銭形のとっつあんでしょうし。

私が知ってる乱歩の作品、
いわゆる少年探偵団ものに近づいてきた。
変幻自在、どんな苦境もものともせずに
変装して決して弾に当たらず
ルパンと互角に渡り合える明智君。

現在のコナンやルパン三世や冒険活劇の
原型がここにあります。
そう思うと乱歩はすごい。
盗むものは、真珠ー志摩の女王、
奈良の玉虫の厨子、飛行機、
変装するのはフランスの外交官的なVIP、
スケールが違う。
塔の上に登るわ、パラシュート脱出はあるわ、
部屋全体がエレベーター仕様だわ、
荒唐無稽すぎて逆に惹きつけられます。
道化師の象徴のような黄金仮面は
口が三日月型で、いつも笑ってるように見えるアレ。
私たちが知らず知らず刷り込まれている
紋切り型が全て詰まっていました。
そうか、全てはここが発祥の地かと
気づくと一層面白さは増します。

一気に読み、ルパンも明智も
互いに勝ちもせず負けもしない結末に
うまいなあと頷かざるを得ませんでした。
当時の東京の風物詩や土地の様子、
国際色も豊かに非常によくできた
作品でした。
posted by 大ねこ at 12:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書の記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック