2018年07月02日

中山七里「嗤う淑女」(実業之日本社文庫)

これは傑作。
しかし後味の悪さは最高。
主人公は犯罪者蒲生美智留。
最高の美女。
しかし父親からのDVと性的虐待のダブルの中、
まっとうに生きたいと願っていたはず。
それがやはり歪みまくり。

初めは父親殺し。
次に銀行の横領唆し。
いとこ殺し教唆。
ダメ亭主の保険金殺人教唆。
そして連行。
弁護士籠絡。
整形により蒲生は身代わりに殺された流れ。
しかし待っているどんでん返し。
予想通りだと読者を喜ばせた後の
エーーー。お見事。

しかしここで蒲生は生き延び
またきっと人を悪へと唆し続けると感じると
なんとも後味は悪い。

77歳の資産家の覚醒剤殺人事件の犯人は
まだ確定していないけど
こういう流れだったんでは、と
憶測してしまう。

こうした人物造形が見事過ぎて
中山七里さんってすごいと思う。
もう少し七里ワールドで遊びます。
スッキリしないけど。
posted by 大ねこ at 21:25| Comment(0) | 読書の記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]