2018年07月27日

映画 「万引家族」

たしかにパルムドール賞の「権威」が
なかったら観るきっかけがない系の
映画です。
ここのところ、映画に足を運ぶことは
めっきり減りました。
ただ今後はヒマもできるはずなので
週一で観る予定です。
今後って言うのは「引退後」です。

しかし、観て良かった。
その1
樹木希林の怪演。
日本のおばあさんはかくあるべきという
世界観は大切にしつつ
はるか超越した悪とも善とも無縁な
存在感が抜群。
その2
リリー・フランキーと
安藤サクラの擬似夫婦最高。
サクラの夫を殺害死体遺棄した前科、
は、後から知る仕組みだけど
後ろ暗い過去があるように見えて
それを超越した「家族ゴッコ」の要的存在。
しかもそれは「ゴッコ」でありながら
遊び以上の真実の家族像に肉迫。
二人の演技の上手さにうなr。
安藤サクラの美しさにノックアウト。
サクラ見るだけでも価値ある映画。

その3
是枝監督特有の子役選びの秀逸さ。
祥太役の少年の素晴らしさ、
じゅり改めリン役の少女の痛々しさ。
彼らがいたからこの「ゴッコ遊び」は成立した。
その4
6人全てが痛みを抱える。
治フランキーは女好きで情にもろいが
チンケな万引野郎で路上荒らし。
信代サクラは夫のDVを逃れて治を愛することで
最終的に全て自分の犯罪として引き受けられる
かっこいい女。
亜紀松岡茉優は親に見捨てられたからこそ
おばあちゃんが本物に思えた。
おばあちゃん樹木希林は母性の原点として
君臨。その死後も年金をもらえる存在として
この家族を支える。
子供達2人は天使であり救いのない存在。
少年は不正を正す代わりに天涯孤独を選択。
少女はDVの世界に戻ることを余儀なくされる。
彼女にとってはあの擬似家族は
真実の家族として刷り込まれていくんだろう。

シンプルな展開でストーリーも人間関係以外は
スッキリしている。
後半、捕まったサクラを見るたびに
涙がじわっと出る。
そういう切なさがたまらん。

日本のあちこちに
豊かではないこうした人々の生活が
確実に残り見捨てられていく。
是枝監督の切り口に鋭さは
痛々しいけど、温かい。

夏休み開始中。
59回目の誕生日と年1の検診を済ませて
今日は年休。映画でも。
ということでありました。



posted by 大ねこ at 13:27| Comment(0) | 音楽・映画・芝居などの鑑賞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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