2018年10月13日

中山七里「スタート!」(光文社文庫)

映画大好き作者が
自分の「カエル男」の旧題の作品の
映画化していく様を
日本の映画巨匠大森宗俊に撮らせる話。

助監督映一を主人公に、その弟を警部に、
ミステリー要素も配して
きっととっても楽しく仕事した作品だったろうと
想像できる作品でした。
何しろフィクション上とはいえ
自分の作品を極上の映画にするわけで
きっとご本人の夢でもあろうか、と。

日本の映画界への願いや祈りがあり
一般観客の映画の見方への警鐘があり、
映画関係者への熱い思いがあり、
ディレッタントの極みとも取れますが、
それが立派に作品として
商品価値を持たせるのが
中山七里さんが中山七里さんである証でもあります。

いつもの意地悪目線やひねくれ目線がなく
一つの映画を本気で作る
ばかものの集まりの物語が
私はとても温かい気持ちになり
気持ちよかったです。

事故や殺人事件も最終的に深い意味があって
読みごたえありました。
テレビ業界の映画への口出しが
映画をダメにしていることも
改めて理解できるし
本物の映画はまだまだきっと生まれる
期待も持てました。
何しろ私も引退後は
例:月曜日ー映画
火曜日ーカラオケ
水曜日ーミニトリップ
木曜日ー図書館
金曜日ー落語
土曜日ーゲーム
日曜日ースポーツジム
のように半日遊ぶ、と決めているから。
映画はこれから改めて観る予定ですから。

posted by 大ねこ at 20:26| Comment(0) | 読書の記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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