2018年11月02日

中山七里「秋山善吉工務店」(光文社)

爺ちゃん繋がりで、玄太郎に似た
善吉爺ちゃん。御歳80歳。
息子はオタクで弱虫、どこかで読んだ人物と似て
家族が我慢してきた男。
爺ちゃんからしたら不肖の息子で
嫁の景子と孫雅彦と太一を守りたい。
けど、爺ちゃんは昭和ヒトケタのべらんめえ。
素直ではない。
でもとてもかっこいいし侠気あふれる
人気者。

「スタート!」で出てきた宮藤の弟の刑事が
息子が炭化するような火事に不審を持つ。
この秋山一族に近づき
景子を疑い、さらに爺ちゃんをも疑う。
ずっと読み進む読者は
爺ちゃんが放火犯人ならたまらん気持ちで
宮藤の誤りを願う。
だって、爺ちゃんは
太一を救い、雅彦を救い、景子も救っている。
だからこそ、読者は
もしかして爺ちゃんは
三人を救うために、不肖の息子を焼き殺したかも、と
宮藤の推理を容認しなきゃならないのか、と
ぞわぞわしてくる。
そんなストーリー展開で大団円のどんでん返しに
ああ〜とため息を吐く仕組みになっている。

爺ちゃんに会いたい。
こんな爺ちゃん、いてほしい。
理想の爺ちゃん。

中山七里さん、この手の小説も
今後ともよろしくです。
胸がじんわり温まります。
ありがとう。
posted by 大ねこ at 21:24| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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