2015年08月01日

よってたかってぐんぐんロング有楽町よみうり寄席

よってたかってぐんぐんロング有楽町スペシャル2015夏

長!

ま最近の人気落語家が集まっているんで、こうなりますね。 3時間たっぷりだったし。

立川笑二「元犬」
物乞いが犬だったオチ。
放送禁止用語満載。

三遊亭粋歌「コンビニ参観」新作。
コンビニバイトで働く東大生のバカ母の噺。

一之輔「堀之内」
先にサゲネタばらししちゃって大丈夫?と思ったらサゲすらそそっかしいから間違えた!というマトリョーシカ的オチ。 そそっかしいオヤジの、そそっかしさが騒がしくて面白い。
間合いというか、語り口は、見るたびにうまくなりますね。

三三「大岡裁き」の「五貫裁き」。
オチ無しの語り。
八百屋開きたい八五郎が寄進してもらおうとしてたった一文恵むきたなさに憤り、銭なげかえしたら、キセルで殴られた。
それを守る大家さん、大岡裁きをしてもらう。
納得できないながらも裁きに従い、毎日一文ずつ払ううちに、改心していき皆丸く収まる噺。
うまい。
夢中で聞き惚れた。
そして今の世の中にピッタリ。
いつの時代も庶民はこうして胸スカッしたんでしょうか。
笑いながら、爽快になりました。
やはり三三最高。

中入り

市馬「カボチャ屋」
先日三三で聞いたばかり。
大人の味わい。
市馬さんてでもっと大人の噺聞きたい。
声大好き。

春風亭百栄「露出」
新作。
んー、内容も語りも今一つ。

ぺぺ桜井 。ギター漫談。
もう80過ぎらしい。
歌って弾いてしゃべる。
本人いわく、ギター漫談やるのは日本で2人だけとか。
芸人の世界遺産だよね。

トリは白酒「お化け長屋」。
白酒もてだれだね。
バカバカしい人物のやり取りに聞き入り、笑える。

でも私は、三三と一之輔だった。
別格で市馬さん。
市馬さんは独演会にチャレンジしたいと思います。
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2015年07月29日

柳家小三治独演会 松戸市民会館

松戸など初めて。
小三治師匠のためならよっこらしょ、な気分です。

ヨーカ堂がデカイ。
ある範囲を抜けると住宅地で、ストレンジャーには楽しくない街。

でも小三治師匠だから!

今朝洗濯機からウォークマンが……。
ポケット入れたまま洗濯したらしい。

本日買い直しました。

そんなショックも吹き飛ばして下さい、師匠!


前座
って、おい。
喜多八さんだよ。
「たけのこ」

師匠登場
ニュースにもなった帯広ばんえい競馬のマクラ。
今更人気の原因は映画と言って、多分「銀の匙」?
我が家も旅先で寄りました。
ただやってない時なので馬場を眺めて過ごした記憶。(その直後雷雨)
馬券買ったり興奮したりの後、噺。
「馬の田楽」
なんとも田舎の人々の、のんびりした(中身は自分の馬紛失事件なのに)やり取り、とぼけた感じが、見事に活写されていました。味噌搭載の馬を称して「味噌付けた馬」ムフ。
噺の内容よりも、語りの面白さを味わいました。

語りの妙、さすがです。

中入り

「野ざらし」
聴いてみたかったやつ。
夏の怪談的な、でも粗忽な落語の主人公のおかげで笑える。 本当?のサゲは、どうだったか知らないですが、師匠は、釣り針を取って捨てる所で追い出し太鼓。

予定よりも10分早い!
えー?!
ちょっとがっかり。

でもいいや、とても満足。
師匠の綺麗で楽しい噺面白かったから。

まだまだお元気、安心しました。

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2015年07月25日

柳家三三独演会「夏」 中野ゼロホール

柳家三三独演会「死神」 はマストで。

本日朝早くから中ねこ車で首都高からの都心の病院へ日帰り人間ドック。
丁重に診ていただき、とりあえず血液検査だけ結果判定。
15年前とほぼ変わらぬ値。
ただ、中性脂肪だけは、ね。
体重も10kg増。
まあ、10年前の病気は大きかったなあ。

バリウムも久々飲んでがんばりました。 誕生日記念でがんばりました。
御茶ノ水、銀座、中野をぶらついて、ゼロホール着。

誕生日のシメ(本当のシメは帰宅して家族と、です)は大好き三三。

にしても「死神」……
まあ、夏ですからね。
小三治師匠と同じオチかしら。ワクワク。


前座
「太田道潅」
角=歌道

「とうなす売り」
マクラにお江戸の物売りの呼び声の声色。
20歳おバカ息子の掛値なしから掛け売りの妙。
バカ息子の表情、いいな。
続けての
「お化け長屋」
お化けさえ逃げ出す奉公人泣かせの主人。
三三のおかしみの一つは人物の独り言。
中入り

「死神」
本当に師匠と同じサゲ。
師匠より当たり前だけど、全体に若々しいな。
堪能した。でも、やはり師匠はその上だった。
半ばまでの流れは聞き取りやすく師匠を超えるかと。
死神との最後のやり取りで、アップテンポ過ぎて、あっさりくしゃみに辿り着いた感が。

あのね、師匠の「死神」は怖いのよ。
三三のは、楽しかった。
そこらへんどっちもいいんだけど、やはり死神、怖い方がやはり死神だよね。

そういうこと。

また10年経ったら聴いてみたいです。
枯れた三三で。

人間国宝は伊達じゃないことが、今日の収穫です。

だからといって三三さんの価値は下がりませんよ!
マクラ無しで始まったあたり、勝負を感じました。


気持ちよくうちへ帰ろう!
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2015年07月24日

高橋優くんについて。

中島みゆきファンとしては
(かなり過去形。今のみゆきさんよりかつての)
高橋優くんに同じものを感じ取ります。

@歌がうまい
A北の方出身(北海道と秋田)=耐える感じ
B可愛い。または美形。同意できない方は寂しい
C歌詞にいちいち意味がある
D音のつくりがその人独特でレベルが高い
Eわたしの好み
F社会派、だけど詩人
G年齢不詳の感覚

で、優くんの歌をウォークマンで聞いていると
ボーっと聞けない。
必死に歌詞を聞き取ろうとしていて
読書に没頭できないデメリットもあります。
ベストアルバムがでたので
十年一日というか
(まだ6〜7年目じゃなかったか)
「福笑い」でドカーンと胸を刺されて以来
ボツボツと聞いていたんですが
「キャンディ」とかもう聞けないくらい辛いし
「泣ぐ子はいねが」「誰がために鐘が鳴る」
「こどものうた」「サンドウィッチ」とか
いちいちジーンとしてしまう。
20代過ぎからのみゆきさんの
「みんな去ってしまった」からの
「親愛なる者へ」とか「寒水魚」「37.5℃」聞いたときの
感動に匹敵します。
まだまだ日本の音楽も悪くない。
セカオワも、ねえ、
デビュー当時の病的な感じは若さゆえで
興味もありましたが♪ドラグナイ〜♪はないわ。
売れるために身を売る、よりは
やっていたら誰かが支持してくれて
なんだかスタンダードになっていた、のほうが
だんぜんかっこいいよね。

で、
優くんもベストアルバム出して
ホールツアーするまでに成長しちゃって
オバサンはなんだか嬉しいよ。
息子が人気者になっちゃった気分。

ベスト買いましたよ
ツアーのシリアルナンバー封入だから。
ツアー、当たるといいなあ。
可愛い「息子」に会いたいもんです。

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2015年06月28日

立川談春 スピンオフ会

立川談春30周年記念落語会「もとのその1」スピンオフ〜祝って欲しい俺だって〜

長い!

出演
談春、三遊亭白鳥、林家彦いち、そして三三!

開口一番、春風亭正太郎 「反対車」
人力車で万世橋から上野に行く噺。
体張って、不健康な俥屋と威勢のいい俥屋を演じ分けて、
上手だった。
サゲも福島県郡山に変えたのは意味アリ?
始発ではなくきちんと間に合わせたのも工夫?
前座で初めてもう一席聞いてみたいと思いました。

三三 「看板のピン」
博打噺。親分がかっこよく
わざと1つサイコロをツボから出して張らせ、
そのサイコロは見せサイコロと言ったのを真似る愚か者の噺。
ツボの中もやはりピン目だったというオチ。

彦いち。
創作落語。京浜東北での急停車時の乗り合わせた人々の
「睨み合い」。
現代の若者を、巧みに皮肉ってました。

白鳥
創作落語。
談春得意な「棒鱈」を彼なりに翻案したらしい噺。
千葉出身を偽る娘が浦和のお嬢さんとホストクラブに行き、
遊ぶうち千葉出身のおばさんとやり合う。
サゲは、喧嘩止まらない訳は「房総(暴走)だから」。
うふ。
まあまあかな。

中入り

口上。
という名の大喜利的なもの。
疲れている三三に対し、絶好調な白鳥が面白かった。

談春「棒鱈」セレクト、どんだけ白鳥リスペクトなんだ。

田舎侍と一本気な江戸っ子の掛け合いに、
更に芸者という役者の多さ、
その演じ分けに舌を巻きました。
手練、上手さ、素晴らしい。
しかし、コショウが登場してサゲまでの
ストーリー展開の速さについていけない。
あっという間に終わった。しかもサゲがよく分からなかった。
(帰ってからWIKIさんで調べたら
「故障(胡椒)が入った」らしい。
あれ?今日の談春さん、違う言葉を言ったような・・・)
(これなら白鳥さんの「ぼうそう」の方が
今風でわかりやすいな)

白鳥さんの破壊力と、談春さんの凄さは、今回よくわかりました。
談春さんについてはいつか独演会でしっかりみたいです。
彼の頭の良さもよくわかりました。
けれども、トークよりも落語で楽しみたい人でした。

落語って、ほんとに奥が深い。
posted by 大ねこ at 15:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽・映画・芝居などの鑑賞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月16日

小三治師匠、大好き! イン北とぴあ

柳家一門会

柳亭こみち「饅頭こわい」
彼女は、浅草演芸ホールの中で見ました。
ベタなネタが、むしろ楽しかった。

柳家はん治「妻の旅行」
定年退職したご主人の我慢と哀愁に、実に笑える。
ただ同じネタを、これも先日の浅草演芸ホールでショートバージョンで見ているから、私には目新しくはなかった。
ハスキーボイスで少し聞き取りにくい。
ただ、息子に語るオヤジの役にピッタリ。

中入り

花島世津子の奇術

小三治師匠「お茶汲み」
吉原廓噺。女も女なら男も男、な噺。
キーワードが、廓待ち合い室のお茶とお茶ガラって、オイ!
マクラは鞍馬天狗からの丹下左膳、往年の映画礼賛からの豊川悦司褒め、
自分の紋付の紋が鞍馬な話、
楽しいマクラで30分越え、
屈託のないだましあいの廓噺で40分
浅草演芸ホールで見た時は少し体調を心配していましたけど、今日はシャッキリとなさっていて安心しました。
(ン〜〜〜と言葉に詰まる場面は増えましたが=それは年齢を重ねた魅力)
(言葉が見つかった後の師匠の言葉のキレは、昔と変わらず知性にあふれ、真のユーモアに満ちてます)
マクラの中でも糖尿病とかリウマチの話もありました。
くれぐれもご自愛して、またくだらなくも、せつない、昔の町の人間達の狡猾でかわいい姿を、聴かせて下さいませ。

三三さんもいいけど、味の奥行きは、さすがに師匠!

楽しかったo(^-^)o
posted by 大ねこ at 21:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽・映画・芝居などの鑑賞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月06日

紀伊国屋サザンシアター 「戯作者銘々伝」(原作 井上ひさし)

井上芝居を東憲司さんという方が
作・演出なさった作品。
主演は北村有起哉。ワキを固めるのは
西岡徳馬さんはじめ阿南さん、
相澤さん、山路さん、新妻さんなど。
上手い人が揃っているので役者は安心。
どんな作品になるかと期待。

前半は、山東京伝はじめ太田南畝や蔦屋重三郎など
当時の戯作者だったりパトロンだったりが
幽霊として登場。
当時の松平政権の緊縮政策の中での
死ぬに死ねない状況や苦悩を紹介。
自由にものが言えない時代。
倹約の名の下の文化が瀕死の時代。
様々な戯作者(山東京伝、恋川、式亭三馬など)の
裏切りや本心、口には出せない心の中など
いつもの井上芝居らしい語り口で表現。
後半は、
山東京伝が手鎖50日間の後の
書けない時代とその身代わりとして大切にした
花火師コウキチの三尺玉花火製作へのかかわり。
しかしその花火すら、お上の命令で上げることが
まかりならんとなり、
それでも上げた花火が
恐らくは山東京伝の命取りになった、という話。

エピローグで、ものが言える時代はまだまだ遠いと言うこと、
しかしこの戯作者魂は脈々と受け継がれていること、
現に井上は彼らの戯作300作を手書きで写したという事実を、
役者に語らせた。
その井上の精神を恐らくはこの東さんが
受け継ぎ、そして戯作のみならず、
ロッカーが、小説家が、漫画家が、画家が、
さまざまな製作者が
受け継ぎ、闘い続けていることを
私たちは必ず知っている。

今こそ、キナ臭くにおう時代の中で
この作品をぶち上げてきたことに
快哉を叫ぶ。
そして
必ず表現者が自由にものを言うための
保障を私たちは死守していかねばならない。
そのためにまず、
戯作者たちが苦悩したおのれの内なる思いと
命を守るために寝返る苦悩を
人間らしかったと批判ではなく
評価することから始めたい。
その苦悩を共有するところからしか
本当の自由は守れないのだとも思った。

北村さんの演技はやはり群を抜いていた。
山路さんの芝居も好きだ。
(官兵衛で安国寺恵慶の役だった人)
生の芝居は、いい。
posted by 大ねこ at 23:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽・映画・芝居などの鑑賞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月21日

三三 独演会 虎ノ門J亭

虎ノ門J亭っつう場所にまず戸惑った。
行くまで大変。
田舎モンなんで国会議事堂前駅と溜池山王駅が同じが、へええ!
千代田線選択して、しまった。
GoogleMAPで今回は失敗。

赤坂近くで巨大なビル街歩き、どのビルが何なのか表示もなくて、焦りつつやっと到着。
ああ間に合ってよかった。

三三独演会。

破門体験者らく兵の前座。
勢いあってテンポもいいけど、惜しむらくは滑舌?が今一つ。
言葉が聞き取りにくい。
「二人旅」でした。

三三。
さすがに全然違う。言葉が明瞭。
三三では初めて聞く長屋噺。「人形買い」
ぼんやりの主人公、知恵者で計算高いサブキャラ、人形屋の店主、人形屋の小間使い定吉、長屋の占い師、講談師、人形をあげる先の先生、
という実に多様な人間を使い分けて演じきった。
楽しいO(≧∇≦)o
わかりやすい!
講談師の秀吉にまつわる講談や、先生の天皇話、どれも本物の迫力。
立て板に水。

中入り

「提灯屋」
これまた長屋系。
新しく出来た提灯屋が出した広告にある只を利用する長屋の若者、
疑心暗鬼になる提灯屋、
取り纏めようとするご隠居。
見事な演じ分け。
全編笑いっぱなし。

「橋場の雪」
これは前にも見た。いつもの色っぽい奥様が登場で、シメには嬉しい。
舟を漕ぐ。
綺麗なオチに大満足。

立地条件にちょっと悲しかった気持ちが吹き飛ぶ。
行ってよかった(v^-゚)
三三さん、絶対ついて行きます。
大好きです。

にしても、どんどん上手くなっていくなあ〜。

小三治師匠が万一になったら、一人者になるのは間違いなく彼です。
信じています。

ちなみに帰りは南北線選択。徒歩量減って安心。
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2015年05月04日

浅草演芸ホール、満員御礼の日

ゴールデンウイーク中日、浅草へ繰り出しました。
混んでるだろうな〜と思いつつ、しかし小三治師匠だ!と決心。
そうは言ってもゴールデンウイーク興行、マクラで終わって噺はないな〜、と揺らぎつつ、久々浅草演芸ホール、行くべし!と出発。

田原町で降り少しは雑踏避ける。
河豚屋のランチ、鯵のたたきセットを600円!満足。

予想以上の混雑。
昼の部主任木久扇の時は立見やっと状態。

夜の部交替でやっと席確保!

前座さん坊 鰻でも泥鰌でもないあなごで謎々に勝つ
「穴子でからぬけ」

柳亭こみち 民謡噺

柳家禽太夫 田舎芝居飯炊き権助
「権助芝居」の一部
たしか前に兼好さんで聴いたやつ
初めて名前聞いた人。しかし上手い。話が流暢。

花島世津子 マジック
柳亭燕路 皿屋敷のお菊さん 明日休みのサゲ
上手いけど声聞きづらい

菊丸(代演)
豆売りの男が、長屋で升売りでからかわれる「豆屋」

漫才ホームラン 面白いε=(>ε<*)プッ
テレビに出てる漫才師より、数倍面白い。

柳家はん治 女房の愚痴、創作か?きみまろ彷彿、
ぶつぶつ所帯持った息子に愚痴るオヤジ、
あるあるネタ、上手かった!

林家しん平 フランス料理小ばかにする話

鏡味仙三郎社中 曲芸
お見事!伝統芸

柳家権太楼 「代書屋」の改作?
(多分)の極一部分
なかなか人気もあった。話し方も通好み

中入り

いよいよお目当て!

三遊亭鬼丸
オレオレ詐欺を生かした「電話しているオレは誰なんだ?」
これまた有名な古典「粗忽長屋」をいじったもの。よかった。
(平日だとこの枠に三三!)

小猫 物真似
真似もいいけど、江戸家一族は、喋りがうまい。
今の猫八(お父さん)さんより
昔の猫八(祖父ちゃん)さんに似ている。
有望株!

桃月庵白酒
首長鳥=鶴の「つる」
与太噺。笑った。
白酒は表情と与太な愚か者が最高。

柳家さん喬
上品。江戸前。飲んだくれ亭主と出来た奥さん、
「替わり目」の中盤一部、いいなあ。
旦那に尽くす奥さんになってた。
奥さんめちゃくちゃ艶っぽい!
これ見ちゃうと、三三もまだまだかもね。

ホンキートンク 漫才
軽い!練習や呼吸を感じる!
ネタもよく練ってあり無駄無し。
また聴きたい!

柳亭市馬
「狸賽」サゲは菅原道真に変身。
落ち着いた表現に、聴いてて心地好い!

林家正楽の紙切り、休演残念!
代わりが小菊さんの小唄
オシャレなさのさ聞けたからよし。

大トリ柳家小三治
石川五衛門持ってきた辺りから、もしや?と思ってましたが、
まさかの思惑通り
「転宅」!
教科書通りの、いくらかはしょりはあれど、
真正「転宅」でした。
三三も、これ聞いて学んだんだな、といたく納得。

ああ、決心して来てよかった!
誰ひとり手を抜かず丁寧な噺。
小三治師匠も、マクラ話すのはしょり、本編へ。
皆さん、小屋大切にしているんだなあ。
どの噺も捨て無し。
3000円、安い!
また行こう!
posted by 大ねこ at 22:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽・映画・芝居などの鑑賞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月28日

くるり「NOW&THEN」 渋谷公会堂

くるり 渋谷公会堂

超名盤と言われる(まともに聴いたことがない、私のくるりデビューは「ブレーメン」)1枚目2枚目のアルバムのコンプリートライブ。

したがって、私がわかる曲は「虹」「東京」くらいという惨憺たる結果。
真正くるりファンのためのライブと言っていい。

しかし、飽きることはなかった。

なんだろうね〜。昨日39歳の誕生日だった岸田繁さんの魅力とは。
ベースの相棒、佐藤ちゃんあってのくるり、ということは、前々から知ってたが、今日は特に痛感。
細野晴臣らYMO界隈メンバーにも愛される理由もよくわかった。
1:アバンギャルド
2:マニアック
3:玄人好み
4:自分のしたいことをする(そのために売れ線の曲も書く。知名度も上げる)
5:自分のためにハードルを上げる

小ねこに聞くと、大学生時代に結成して1st出したというので、さらにびっくりΣ(゚ロ゚ノ)ノ。
クオリティーの高さもだが、その実験的な作りは、そりゃあ改めて演り直したくなるわ〜、と思いました。

歌詞もさりながら、曲の作り込みへのこだわり、中々。

結局アンコール(新曲)まで、売れ線に手を染めず、やりたいことだけ演って終わりました。

渋谷公会堂というハコもこの企画に合っていて、こんな演者主体のライブも、悪くないと思いました。


でも次回は、ちょっと客に媚びたライブにして下さいませ。
posted by 大ねこ at 22:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽・映画・芝居などの鑑賞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月26日

桂文珍 独演会 国立劇場

桂文珍 大東京独演会VOL.8ネタのオートクチュール
国立劇場
昨年に続き2回目の参加。

楽珍「青菜」
大阪風のくだけた植木屋のおかみさんがいいな。
全体に江戸前よりもざっくばらん。

リクエストによる「玄海集落」
言わずと知れた「限界集落」のパロディ。何故この村を捨てないのか、オチは動けないカカシというもの。
結構ウーン、と唸る内容だわ。

しずる
色物で昨日はインパルスと聞き、昨日がよかったなあ、と思いました。
でも思ったよりもいい出来で見直しました。

リクエストによる「新版・豊竹屋」
文楽狂いのオッサンが入った食い物屋がまた文楽狂いのマスター

中入り後
「寝床」
現代におけるパワハラネタという読みで、しかもそのパワハラを奉公人達は喜んでる節もあるように演じてくれる。
だから、重くない。
サゲの定吉がかわいくて!
こちらのパワハラご亭主は下手くそな浄瑠璃。
義太夫も浄瑠璃も、そして落語も語り。
ともにライブ。

今文珍さんがこうした古典を今風にアレンジして語り継ぎたい気持ち、痛いほど伝わりました。

「寝床」の枕に米朝さんの死の話題を持ってくるのも洒落てます。
ご亭主の浄瑠璃聞くと死にそうになるからね。

疲れた体に、言葉の巧みが染みました。

昨日は「らくだ」演じたとのこと。
それも聴きたかったよね〜。
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2015年04月18日

三遊亭究斗 ミュージカル落語 赤坂区民センター

三遊亭究斗
勝手に、キュートに、ミュージカル落語まつり

赤坂見附徒歩10分
青山通り坂上り、遠かった。

前座、三遊亭ラッシー「白犬」
ラッシーだから?
犬っぽかった。

究斗、「古典やる」と言ったそばからの新作「動物園」
ライオンの被り物の仕事の話。
まあまあ、です。
声のよさ、表現力はすでに理解しました。

三遊亭円楽、酒の話からの「禁酒番屋」。
さすが。しゃべりの確実さ、知的なくすぐり、流暢な言葉、豊かな表現力。
好きか嫌いかといえば、好きです。

でも、その後の二人のトークショーのしゃべりの方が、もっと楽しかった。
円楽師匠の出自、落語協会芸術協会大阪の落語協会、すべて一本化して、国からの助成などとるだけ取って行く方がいい、など、「だから腹黒いって言われるの〜」と歎いてましたが、立て板に水で理知的論理的トーク。
小気味よかったです。
落語よりもトークショーで聞きたいです。
「笑点」出演についても、「空気感を学ぶいい機会」と評価。歌丸師匠に次ぐ、今最も長く出演なさっているからの感想なのかも。

中入り

究斗「ウエストサイド物語」
ピアノとドラム付き。
要は、本物のウエストサイドをなぞり、ちょいちょい小ネタ挟み、ちょいちょい原作いじくり、マジにナンバーは歌う(歌はめちゃくちゃうまい、当たり前=元四季俳優)、的な流れ。

試みとしては面白い。
彼の人の良さや目指したい「ポピュラー化」の心には強く同意。
しかし、落語としてはどうか?

しゃべりが途中で言い淀んだり、途切れたり、気になります。
サゲも工夫しましたがちょっと弱い。
円楽師匠的に言えば、因果関係、前後の関係からの練り上げが欲しいなあ。
歌のうまさに唸れても、噺に唸れなかった。

まだ実験的な状態と捉えたいです。
落語の1ジャンルとして定着して行くには、さらに古典など読み返して、いくらか換骨奪胎していくべきかと。

存在が魅力的なキュートさん。
頑張ってほしいです。
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2015年04月10日

イイノホール 月例三三独演会

イイノホール 月例三三独演

前座は柳家小かじ「開口一番」

「文違い」
廓噺。35分間。
好きな男に貢ぐために、田舎商人や自分に惚れてる男に22両出させた花魁。
しかしその男も別な惚れた女を出すためのお金のために、嘘ついていたことが、ばれていく噺。
色っぼい。
廓噺させたら右に出る人いないんでは?
田舎商人の出来もとても笑えたけど、女演じさせたら、天下一品。
声の渋味も廓にピッタリ。
吉原、景色が浮かびます。
ただ、マクラ、イマイチね〜。普通に話すのは苦手っぽい。
自分でも今日のマクラで、「立ってしゃべると膝がガクガクする」って言ってました。

中入り。

「短命」
前言撤回。
マクラよかった(v^-゚)
仲のいい夫婦の亭主が3人立て続けに死ぬのは、金も暇もあって奥さん美人なら短命。
うちでやってみた主人公は、かかあの顔をすっと見て「俺は長命だ」。
ご隠居さんとボケの主人公の2人を演じる噺。
間の取り方が、絶妙。
単純な噺だからこそ、演技力問われる出し物ですね。

最後に「茶の湯」
ケチで金を貯めるのが趣味だったご隠居さん。使用人の定吉連れて、隠居先の根岸の里へ。
一つくらい風流を分かろうと、茶の湯に形から入る。
出来上がった茶のまずいこと!
我慢して「風流」を楽しむ姿が滑稽の極み!
やがて近隣すべて根岸中そのまずさ愚かしさが伝播していくくだらなさと、まずい茶を飲む(「試し酒」同様)所作や表情を楽しむ噺でした。

3作品ともすべてタイプや毛色が違って、さすが本人いわく「独演会と銘打った勉強会」に相応しい内容でした。
3作品とも違った表情を見せてくれました。

少し時間オーバーを気にしたのか、「茶の湯」は走る感じで、聞く方も少し焦りました。
はしょったかな?という感じもしました。

でも、なーんかいい。
三三さんを聞く程に直すべき面も見えてきましたが、それ以上に、これからの落語界のホープだなあ、牽引していって欲しいなあ、と強く考えています。


保護者会や入学式から1週間、本当に疲れました。
人に話を聞かせる立場を離れ、単純に聞く立場になれてまずホッとしたのかもしれません。

明日も午前中は仕事です。
ガンバ!
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2015年03月12日

グローブ座 フォークデイズ〜ナビゲーター坂崎幸之助、に騙されて…

FFAフォークデイズ第92章 フォークは世代を超えて

タイトル長。

アルフィーの坂崎幸之助さんナビゲーター
加藤いづみさん
森山直太朗さん
WAT
大野真澄さん

むろんボーカル大野真澄さん狙いで6500円払いました。
もう92章、92回続いてるイベントなんですね。
知らなかった。
グローブ座も恥ずかしながら初めて。
新大久保駅降りるのも初めて。

まず、え?ってなったのは、6時半開演となっているのに、6時過ぎに着いてるのに、会場の座席扉は閉じたまま。
なんだこれは?
皆さん静かに待つ。
日本人優秀。
でもだったら、開演7時って書いてほしい。
こちらは仕事切り上げて、駆け付けているんです。
結局座席に座れたのは6時25分。
ん〜〜〜。
ま、ど真ん中のいい席だから、良しとしよう。


そして、アンコールもやめて出た時間が10時半過ぎ。
4時間拘束です。

2度と行かない!

くだらないしゃべりばかり。肝心の曲を忘れるくらい長いMC。

特にWaT。特にウエンツ某。

最後は寝た。

真面目にコメントする。

オープニングに「さくら〜独唱」いい掴み、だった。
初めに真澄さん。
美しすぎて
地球はメリーゴーランド
ソロ2曲
君の誕生日
ロマンス
時の魔法
(マーク追悼的選曲)
よかった。
ここで帰ればよかった。

直太朗さん、さすがにうまい。
生きるとかの歌
うんこの歌
最後に友部正人さん「一本道」坂崎さんとのカバーは圧巻。
せめてここで帰れば、よかった。

いづみさん。
「好きになってよかった」の人。
声はいい。うまい。
ただ私の中ではBGM以外の何物でもない。
ああしかし。
ここまでで帰ればよかった。
ここまでですでに9時を回ってた。

すべてのぶち壊しは2人組。
そこそこ歌はうまいが、しゃべりのうっとうしさはすごい!
そして長い。

坂崎さんの話も悪くない。
結局若い2人組をぶち込んだせいで客足は伸びたかもだが、きちんとしたフォークを聞きたい人間には苦痛な場違いな人選だと言わざるを得ない。

それともこのイベントがいつもこのようにダラダラグダグダなのか。

歌を聞きたかった。ジョイントを期待してた。
期待した私が悪かった。

明日仕事あるんよ〜。
いくら好きなアーティストでも平日夜4時間拘束は辛い!
そして好きでもない興味もない人を眺め続ける苦痛!

選択肢を間違えたという事で2度と行かないイベントです。

しかし、今までたくさんコンサート、ライブ、見てきたけど、ここまで配慮不足は本当に初めて。


ちなみにグローブ座はいい小屋。
ステージと客席が近くその分3階まである作り。
いい小屋です。
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2015年03月01日

春風亭小朝独演会 北とびあ

春風亭小朝独演会 北とびあ
お昼に開演 中ねこと聴きに行きました。
あいにくの雨、
中ねこは車出してくれ、楽をしました。

前座、春風亭ぺろちゃん「牛ほめ」
与太郎かわいい

小朝
続けて2作
「厩火事」「転宅」
羽織り脱がず語り続けました。
髪結いの亭主、男の身勝手な噺と
女の機転で馬鹿を見た泥棒の噺。
「転宅」は三三で2度聴き、
艶めいた女に惚れましたが
小朝さんは、勢いのある江戸前女。
三三の語って聴かせるテンポ
小朝のリズムある早口のテンポ
違うんだなあ

中入り

桂文雀「表彰状」
何をしても表彰される泥棒の
たわいもない幸せな噺。
小朝「男の花道」
なからい(半井かな?)という目医者と
歌舞伎役者中村歌右衛門の
男の約束を果たす人情噺。
おそらく本当は長い噺を見事にはしょりながら、
役者小朝の面目躍如!
ああ、いい噺だ。
マクラに癌の話や「走れメロス」を持ってきた意味も、
聴き終わって落ちました。
素晴らしい!
すべて人と人の信頼関係の噺。
トータルとしての完成度が高い!
小朝さんは、落語をドラマにするんだと理解。

そして、頭が本当にいい。
これは、生半可な真打ちではない。
だから好き嫌いも多かろう。

私?
私は好きです!

満足満足。
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2015年02月11日

花緑 一之輔 二人会(Theater1010)

花緑 一之輔二人会

前座 柳家緑太 やかん
訳知りのご隠居が、言葉について出鱈目な蘊蓄を垂れる噺。
後半の怒涛の川中島の合戦講釈、頑張った。

一之輔「竹の水仙」
まくらはこの間と同じピンポンダッシュ少年の話からポーランドとドイツでの落語会の体験談、そして左椹五郎のかつぶしで作ったネズミの話、速やかに本題へ。
じっくり話す一ちゃんはうまい(^〜^)
表情と間、滑舌がいい。前に聞いた「竹の水仙」より楽しかったです。

中入り

曲芸 柳貴家雪之介
皿まわし。出刃で回された日には息を飲んだ。
プロだね〜、うまい

花緑「試し酒」
一度に5升呑めるか試された使用人、噺の面白さよりも、5升のうち4升分の飲みっぷりを演じる表現技術によるところが大きいネタですね!
花緑さんはまくらでもしきりに、「じいちゃんは永谷園の小さん」だとか「落語9歳で始め35年(つまり今44歳か)」だとか言いました。
一ちゃんがたたきあげの真打ちならば、花緑さんはサラブレッドな訳です。

どっちがいいかは好み。
私は一之輔さんの噺は熱くて人情感じて好きです。
ただ、もう少しコントロールがうまくなれば、なんて生意気に思います。
花緑さんは、芸達者だなと思います。
次は、話術中心の噺を聞いてみたいです。
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2015年02月08日

NON STYLEライブ (日本青年館)

NON STYLE15周年記念ライブ 古いネタから新ネタまで とのことで、全部で10本ネタしました。
頑張るね!34、35歳らしい。

新ネタ初めに3本、ラストに2本で、間にリクエスト上位5つ、の構成でした。

リクエスト1位は当然出世作の「野球」でした。私もそれを見てNON STYLEファンになりましたので、妥当でした。
後は「エレベーター」「居酒屋」「自己紹介」など、懐かしいネタ。

とにかく石田さんは演劇=作り込む、ライブとしての客とのアドリブはきかないタイプ。(井上さんとの間ではききます)
そして、全編畳み掛け系アップテンポ。
さすがにラスト2つの新ネタは、笑い疲れ聞き疲れ気味でした。

合間にしきりに井上さんが「若くないんやから」と愚痴ともボヤキとも自虐とも取れることを言っていましたが、本音でしょう。
見る側ももう少し落ち着いた(井上さんにもう少し喋らせてボソッとボケるような)ネタも見てみたいですもんね。

まあしかし、彼らの十八番はあのスピードと石田さんの動きと表情によるところが大きいネタですから、なかなか違うパターンに行くのはよしもとという会社にいては、冒険でしょうね。
失敗して失墜した時の保障はないですから。
だから石田さんの冒険は、漫才の変化ではなく、R1グランプリに出たり、芝居にチャレンジしたりと、自分一人の責任で済むことに向かうんでしょうね。
したいことをする。
私としてはやはり漫才で変化してほしいものです。

でも楽しかったですよ!
ずーっと笑ってました。

1000人くらいの席、ほぼ満席、大したものです。ただ、客層が若くてマナーイマイチでした。
女子率の高さもびっくりでした。
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2015年02月07日

映画「深夜食堂」

原作の漫画ももちろん読んでいます。
TVのドラマも全作見ています。
新宿の路地裏にある「めしや」。
マスターの名前もわからない。
そこに集う人々はみんな訳あり。
もちろんマスターも訳あり。
左目のところに縦に入る傷は
一体いつどうしたいきさつで出来たのか、謎のまま。
いや、人はみな訳ありなんでしょう。
訳ありだからわがままだったり優しすぎたり
やんちゃだったり愚かだったりかしこすぎたり。

今回は3本のオムニバス、そして連作。
「ナポリタン」、金持ちのパトロンに死なれた女が
かたぎの若い会社員に手を出し、その後
パトロンからの金が手に入ると知るや見捨てる。
性悪な女だけど一本筋を通す潔さもいい。
彼女にとってのナポリタンは、故郷かもしれない。

「とろろご飯」、多部未華子演じる料理人がいい。
出だしはまるでホームレス、
新潟から逃げてきて食い逃げした彼女を
見逃すマスター。しかし彼女は詫びに来て
そのとき見せた包丁研ぎの技にマスターは感じるものがあった。
折りしも彼も腱鞘炎もどきで腕が痛い。
なので臨時バイトとして雇う。
まじめに働き腕も確かな彼女の応援者として見守る。
やがてマスターの糠床パートナーの料亭の女将が
彼女を拾い、正式に雇う。
マスターは彼女が買った風鈴をもらい
その思い出として大切にする。

人が人として温かい。

「カレーライス」、震災後の福島にいる
震災で妻をなくした(死体すら見つからなかった)男、
毎週末ボランテイィアでカレーを作る女。
その味はマスターから伝授されたもの。
男にも女にも語りたくない過去があり
その傷を舐めあえるのではないかとすれ違う心。
皆さん何かが足らない。
皆さん何か変。
皆さん何かをしてあげているわけでもない。
でも皆さん何かをしてあげては失敗。
だから、よけいに優しいし痛々しい。

全編に登場する常連さんのほかに
店の近くの交番の巡査(オダギリジョー)がまたいい。

分かり合うのには実はたくさんの言葉は要らない。
でも、つながりたくて、さびしくて
あの「めしや」はいつも満席。
そこは運命共同体の場。
そこへ行けば誰かがいるから。
美味しいし。

食べるって素敵だなあ。

そうそう、小ねこがバリウムを飲みました。
結果は逆流性食道炎というやつらしいです。
気持ち悪いのに腹は減るといってました。
食べられる幸せをかみ締めて欲しいものです。

今日のご飯も美味かった。
私も家事の中で料理が一番好きです。

ああ、いい映画でした。
人がそこにいる映画はいい。
そして説教が一切ないのもいい。
ただ、美味しいものがあって
ただ人がいる、それがいいのでした。
posted by 大ねこ at 21:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽・映画・芝居などの鑑賞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年01月31日

よってたかって新春落語 よみうりホール

前座 柳亭市助「狸札」
「狸賽」よりかわいい噺。市馬さんの所の二つ目さん。

柳家三三「転宅」
前見た時より色気があり、安定の一席。

三遊亭白鳥「トキ蕎麦」
時蕎麦のオリジナル版。新潟の田舎者が江戸前蕎麦をパロって、皮肉交えた少々破壊的な一席。

春風亭一之輔「がまの油」
筑波山の山師のあの口上を見事再現して唸らせた後、酔っ払わせてのへたれ口上へと。
べらんめえな一ちゃんに似つかわしい一席。うまいくせに、一旦破壊したがる江戸っ子気質か。

トリは柳亭市馬「花見の仇討ち」
さすが、落ち着いた一席。
江戸っ子職人の花見を盛り上げようと企画した仇討ちストーリーが、破綻して困っていく流れがなんともおかしい。

やはり私は、新作系ではなくオーソドックスな古典落語が好きなんだと気づきます。
三三さんやはりひとつ頭抜けています。
市馬師匠も好き。

しかしこうして聞くと、小三治師匠ってさすが人間国宝なんだとわかりました。
違うんですね、噺が。

落語一年生は、なんとか二年生になれそうです。

今年も聞きますよ!

もうチケット4枚確保済み。
小朝師匠、文珍師匠、市之輔&花緑さん、三三さん。
ウキウキ。
posted by 大ねこ at 21:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽・映画・芝居などの鑑賞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年01月13日

がっかりだった。「オリエント急行殺人事件」。

久々にですね、私がTV見ようとしたんですよ。
ほんっとに久々。
しかもドラマ。もう今や滅多に見ないのに。
三谷幸喜の腕を信じ。
野村万斎を信じ。
豪華キャストの腕を信じ。

ああ、何てことでしょう。
6時間返せ。
いや、1夜目は良かった。
野村さんの妙な勝呂探偵の味がはまったから。
3時間は返せ。
なんなんだあの2夜目は。
もうがっくり。

佐藤浩市ファンとしての不満もあります。
結局佐藤さん扮するカサケンについて、
結局ただの悪人だったのかよ、って言う不満。
あの名優の無駄遣い。
ただ顔が云々、っていう感覚、いやだった。
2夜目がただひたすらその事件が起きた経緯の
解説に終始し、それゆえにこの事件は起きたという
だからなんなんだ的なホームドラマもどきの結末。
え〜〜〜。そんなの見たいんじゃなかったのに。
アガサ・クリスティの原作を1夜目にしっかりなぞり
2夜目にはどんでん返しがあると信じていた私が
馬鹿だったということか。
それが三谷作品にあってほしかったと願うのは
私の見る目のなさか。
決して正しくもない金持ち一家の復讐劇で終わるとは
まさか、思ってなかったです。
しかも、ラストではみんなして事件の揉み消しを図り
後半には殺人シーンも結構な時間を費やして
結局なんでしょう、殺人礼賛とも取れる結末って、
何がにっこりチャンチャン!!なんですか?

本当に3時間返して欲しいなあ。
フジTV放映だからかしら。
12人にこだわった(陪審員の数)いい着眼が
13人になったところで、私は「ユダ」を想起したのに
その数字に意味も結局ない、ただのジンクス扱いって。

悪くない進め方だっただけに
最後の持って行きかたは、残念でした。

アガサ先生にいくらか失礼なんでは?
だったら1夜目で終わった方が良かったよ。

またしばらく、この裏切りから立ち直れそうもないので
TVドラマは見ないことでしょう。
posted by 大ねこ at 21:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽・映画・芝居などの鑑賞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする