2017年05月10日

詠坂雄二「電氣人間の虞」(光文社文庫)

わざわざネットで探して買いました。
ホラー的、推理的、ついつい読み急ぐ
よくないパターンだったせいか
最終章の急展開についていけてない。
この手の小説に必ずある落としどころが
どこかどこか、とワクワクして最後の方
読み進みました。
小学生のセリフまわしが今風すぎて
軽い感じで、なんだ、このまま落ちずに
終わるのか、と思ったら
え?という急展開。
詠坂雄二自身が出てきて推理推測を
展開して、じゃあ電氣人間はそういうことで、と
気持ち的に決着したのに、いるんだ、そういう形で。
狡さを感じてしまいました。

旧日本軍の隠し武器的なことは
何の結論も出さずに
急に存在することになるのはずるい。

ちょっと期待を裏切られました。
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2017年05月07日

倉知淳「星降り山荘の殺人」(講談社文庫)

このゴールデンウィーク、
本もいっぱい買っちゃって読み切る自信がない。
階段に積ん読、であります。
一冊ずつ地道にやっつけます。

小ねこ彼氏(これからは外ねこ、と呼ぼう)の
オススメ作家の一人。
本当は「過ぎ行く風は緑色」というのが
良いらしいんですが、売ってない。
この本はやたらブックオフにある。

杉下という、上司を殴ったため左遷された若者が
付き人となった星園というスターウオッチャーなる
テレビ仕事の人間と
秩父の山奥に行くことになって事件が起こる。
売れっ子作家、その秘書、ミーハー姐ちゃん、
UFO研究家、不動産会社社長、その部下。
素人にも玄人にも読み易い仕様で
事件は社長と部下の死体で犯人探しとなります。

ウーン、そういう結末かあ。
ちょっと残念。
謎解き好きな向きにはもしかしたら良いかも。
ストーリーや内容の濃さを求める私には
ノリの軽さやいささか御都合主義な点で
辛口となります。
謎解きまでは面白かったですよ。
最後、そんな終わり方、やだな。
破綻はないけど、やだな。
そんな感じ。

さ、次のに行こう。

明日からまた仕事。
電車混むんだろうなあ。
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2017年05月05日

鈴本演芸場 柳家権太楼祭 中日。

鈴本演芸場 権太楼祭。中日です。

柳家我太郎 金明竹
滑舌イマイチで
肝心の早口言い立てが聞き取りにくかった。

粋曲 柳家小菊 色っぽい。

金原亭馬玉 ざるや
明るく楽しめました。

市馬 普通の袴
さすがのいい声。内容は抑えてました。

ホンキートンク 楽しい漫才。

さん喬 天狗裁き
いいなあ〜。ググッと短くまとめていますが
表情で笑わせます。紫綬褒章おめでとうございます。

春風亭一朝 片棒
さすが一之輔師匠、動きがある。
どの部分を切り取っても面白い。
次男のくだりで終了。

中入り

翁家社中 曲芸

柳家甚語楼 町の若い衆。
くだらない噺で次の大トリに繋げる。

紙切り正楽。相変わらずお見事。
ため息と拍手しかない。

大トリ 権太楼 らくだ
70歳ですよ。元気一杯演じてくださいました。
不条理と人間のいやらしさが満載ネタを
かんかんのうはサクッと終わらせ
(そりゃ年考えたら踊りはシンドイ)
屑屋の酒飲んでの変貌に重点を置いて
屑屋の人生、らくだの酷さに迫り
焼き場=火屋へ行くくだりから一気に畳み掛け
願人坊主からサゲの火屋=冷や、へ
無駄なく分かり易く落ちました。
落語素人の小ねこと彼氏もわかったようなので
ここはさすがのらくだだったと言えます。
前半の不条理と、後半のドタバタが
違和感なく気持ちよく聴けたのは
権太楼師匠の巧さというべきでしょう。

ちなみに中入りの時に喫煙所付近にいたら
権太楼師匠が私服で楽屋入りする所
見ました。ラッキー。
緑色の上着に薄手のマフラー、
オシャレでしたよ。

鈴本の前には
浅草からの合羽橋商店街ねこ散歩。
この3日間よく歩きました。
東京は飽きない街です。
posted by 大ねこ at 23:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽・映画・芝居などの鑑賞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

銀座巡り。

ゴールデンウィーク、3日4日と銀座。
3日は本物の銀座。
六丁目にできたginzasix効果で
メインストリートは満員状態。
我々捻くれ者はそこを避けて移動。

小ねこと彼氏を連れて銀座案内。
よし田さんで蕎麦と我が家定番の卵焼き。
出汁の効いたふわふわ卵焼き。
味を堪能して若菜目指すもこの日は休み。
私の誕生日に買う予定のbonbonwatchで
時計の下見。
資生堂で化粧品ではなくお菓子購入。
日本一地価の高い鳩居堂紹介して
教文館で本購入。
欲しい本は今はジュンク堂か教文館。
伊東屋でシールやペンや一筆箋購入。
これは全部仕事がらみ。
野の花専門の司さん紹介。
王子サーモンで時鮭のドライチップ彼氏にも。
お茶はcafe de ルトン(スペルわからない)。
今日はさすがに混んでました。
交通会館からの高知アンテナショップを周り
帰途。

4日は中ねこに車を出してもらって
江東区砂町銀座商店街に。
東京三大銀座の一つらしいです。
戸越銀座には行ったことあるので
今日はこっち。
安くて庶民的なお店いっぱい。
仕事で履く靴やお惣菜、野菜を買って
串焼き市場?だったかそんな名前のご飯屋さんに
入り、あさり塩ラーメンをいただきました。
ウマ〜い。
お店の雰囲気もよくていい気持ちになりました。
夜は居酒屋風のようです。
車で近くの亀戸天神、と思ったら
なんだか混んでいる様子なのでパス。
そのまま町屋へ。
町屋銀座は正直大したことなかった。
再開発でしょう、大きな住居兼商業施設のビルが二つ。
どこにでもある風景で昼間来ても
楽しい所ではなかったです。
uccコーヒーショップでのお茶は美味しかった。

最後は、ほぼほぼ自宅付近の十条銀座。
職場から近いんですがなかなか行かれない。
ここも三大銀座の残り一つ。
十条銀座に隣接する十条仲原銀座の佃煮屋さんで
がっつり買い、皮のバッグが3000円で買え、
ノートやファイルがバカ値で買えて
大満足で帰宅。

という銀座巡りの二日間でした。
今日は浅草からの鈴本、落語の日です。
posted by 大ねこ at 10:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月01日

中山七里「さよならドビュッシー」(宝島文庫)

いやあ、面白かった。
全く知らない作者ですが、小ねこの彼氏に
勧められた作者さんの一人です。
このミスで賞を取るだけあります。
一般の本屋ではあまり見かけないので
ネットで大量買いしちゃいました。

まずドビュッシーという、私の世界に無縁なもの、
クラシックには疎いので、果たして読めるか、
と臆していました。
なんの!
ピアノのシーンは満載ですが、
のだめカンタービレのように
躍動的で素人にもその熱さが伝わります。
高校生の女の子独白体なので若者向きか、
と尻込みしてました。
なんの!
どちらかというと根性モノなので
甘さがなくてむしろ小気味良いです。

ストーリー的にも
初めに金持ちの爺ちゃんがイケメン。
急展開の火事。
燃え尽きてしまってからの遺産相続問題。
主人公の全身火傷。
生還からのピアノ特訓秘話連続技。
そしてイジメに殺人未遂に母親の殺害。
さらにピアノコンクール。
指導者の岬さんは探偵的な存在も兼ね
まあ息をもつかせぬ状態。
犯人はすぐ分かります。
しかしそれ以上のどんでん返し付き。
おいおい、主人公がそういうことってありか。
でも。
そこでこの題名「さよならドビュッシー」の意味が
鮮やかに明確になるシステム。
へえ!

嫌味もなくて犯人の思いも伝わり、
岬のかっこよさが嬉しい。
しかも作者さんは岐阜出身。
年齢もほぼ同じ。
出てくる場所は勝手知ったる名古屋のあちこち。
名古屋弁も満載。
これはお近づきになりたい要素だらけで
読むしかない。
だから読書はやめられない。
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2017年04月30日

いろいろあっても平和が一番。

気づけばゴールデンウィーク突入。
4月も終わり。
キナ臭いニュースだらけで
オトナの体たらく、ひどい。
あ、オトナって政治屋です。
共謀罪も憲法改悪もミサイルももちろん核も
全部いらない。
東北でよかったと言った馬鹿者は
東北人の強靭さを舐めとります。
どれだけ私たち都会に住む者は
東北産のうまいもんで体を作っていることか。
東北魂大好きで、この夏久々に
岩手、青森、秋田回るよ。
大震災後臆病な自分は北海道5ヶ年計画の旅に
逃げました。震災の爪痕を見る勇気に
著しく欠けていました。
せめてお金を落としに行きます。
賢治先生に久しぶりに会いに行きます。

26日、勤務先に小ねこが倒れて救急車乗車の報が。
急いで帰りなさい、と校長命令。
生理痛ひどくて
スーパーのトイレで倒れ搬送されたらしい。
もともと生理痛に悩まされている人なので
ああ、やっちまった、という感じ。
全然異常も見つからず内臓は大丈夫。
救急車搬送は、私の鼻血事件の時だけでなく
過去にも小ねこ2回、中ねこ1回、
亡くなった母2回とやばいくらい常連状態。
決してタクシー代わりではないです。
それぞれ切羽詰まっていました。為念。

いろいろあっても元気が一番。
どんなに諍ってウマが合わなくても我慢、
やがて通じる。無理なら会わない。
無理を通さない。
それが平和のコツでしょう。
日本国憲法、イジるなかれ。
まだ使いこなしてもいない。
私のこのiPadと同じ。
壊れるまで使う。壊れるのは自分の使い方のせい。
ハードに責任を求めない。
使い方を学べ。
まだ知らない条文いっぱい。
憲法に即してもいない政治屋さん。
共謀罪通ったらまず最初に
森友さんと共謀した奥さんを訴追しよう。

やっと暖かくなってきて
可愛い一年生もやっと学校に慣れてきた。
ゴールデンウィーク明けが少し心配ですが、
まあなんとかなるでしょう。

3日から小ねこの彼氏がやってきます。
銀座、浅草、上野、砂町銀座に十条銀座
東京の銀座巡りを予定してます。
楽しみです。
posted by 大ねこ at 18:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月25日

小林信彦「イーストサイド・ワルツ」(新潮文庫)

乾いているのに潤っている。
格好つけているのにちょっとダサい主人公。
うまいな、やっぱり。
内容そのものは恋愛小説。
苦手なストーリーなのに読ませます。

山の手青山に昔ながらの住居を構える
物書きの主人公、深野。
ある狙いがあって近づき、本当に好きになる加奈。
55歳の深野と二十代の加奈。結婚。
ありえないと思っていた妊娠。
子宮内外妊娠という特異な状況で死を得た加奈。
一人に戻った深野は
加奈が短期勤めていた館
(川端康成の「眠れる美女」の世界)にいってみる。
そこにはかつて深野が恋心を抱いた順子が
勤めてもいた。
そこで入れ知恵をされて加奈は深野に近づいた訳だが、
野心や目論見以上に愛が勝った。
しかし彼らの間に横たわる大きな川、
山の手下町の違い、いわんや年齢の差。
深野の身辺を探る年老いた叔母。
己の身を守りたい一心の老女。
さまざまな暗い人間関係や心理状態が
明るいはずの恋愛を薄墨色で彩り
悲劇へと収斂する。
そんな切ないオトナの小説でした。

やっぱり人間描いていない本は読めない。
ここまでかっちり、人間を描いてくださると
ミステリーの味付けも相俟って
苦手な恋愛モノもワクワク読めました。

しかし、幅広い。
小林さんって「東京」を抜け出ない狭い世界観なのに
どれを読んでも面白いっていう。
東京の懐の深さを感じます。
ゴールデンウィークは、深川行ってみたくなります。
東京散歩は退職後の楽しみの一つなんです。

北朝鮮のキナ臭い戦争の足音に
心の奥でかなり怯えながら
今日も無事でよかったと思う1日でした。
posted by 大ねこ at 21:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書の記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月20日

若竹七海「依頼人は死んだ」(文春文庫)

読み終えるのに苦労。
連作短編集。
葉村晶が追う事件。
皮肉っぽい。
やたら自殺する。
人間関係が暗い。
私には無理な本でした。
終わり。
posted by 大ねこ at 23:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書の記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

柳家三三独演会 かめありリリオホール

かめありリリオホールって
実はとても行きやすい場所ですね。
千代田線で常磐線直通出てますから
下手に都会方面に行くより楽で早い。
しかも駅前、ヨーカドーの上。
気に入っています。

今日はご贔屓三三師匠独演会。
4月の信じられない忙しさがやっと
気持ちひと段落したので
落ち着いて聴けそうです。

市馬師匠の弟子、市楽の湯屋番。
表情豊かだけどいささかうるさい。

三三。長くて難しい噺「大岡 五貫裁き」。
彼の講談から引いてくる噺は絶品。
登場人物が多いし、徳力屋の吝いぶりや
八五郎の抜けているけど愛嬌がある雰囲気、
八五郎をまっとうにしてやりたいと願う大家、
かつて談志は業の肯定理論で大家側を否定した
形にしたとネット情報で散見しましたが、
私は今日の三三師匠のやり方が好きです。
大家はきっと徳力屋を快く思ってないし、
八五郎も本当にまっとうになりたいと思っている。
徳力屋はケチでやな奴だけど
最後に喜捨に目覚めたという優しいオチで
聴いていて悪人がいなくて安心です。
ただでさえやな世の中。
こんな時代だからこそ、
正義が通用する結末に溜飲が下がります。
バカにはするけど、愛着いっぱいの話し方、
私は大好きです。
役の使い分け、上手です!
聴き入りました。
やはり別格。

中入り。

「碁泥」碁も好き、煙草も好きな二人、
侵入してきた泥棒も碁が大好き。
なんてことない夢中な可愛い噺。
これで残り終了予定時間15分前。
まさか終わっちゃう?と思ったら
再度登場。
まさかまさかの廓噺で聴きたかった「幾代餅」。
錦絵の高級花魁、幾代に惚れた男。
一年必死に働いて吉原に行けと親方。
笑いつつも応援してくれる同僚やおかみさん。
そんな誠意や嘘のつけない男に
幾代は惚れ込み、年期明けに嫁にくる。
餅屋を開き大繁盛。
ああ〜。私にとって、これが業の肯定。
みんな頑張っているんだ。
応援してくれるとまた頑張れるんだ。
それを認めて貰えるって一番ハッピーじゃん。
そうそう、これまた大好きな高橋優さんと同じ。
悪者にも一部の魂。
人はみんな母の腹から産まれた。
平気でミサイルぶっ放そうとする
偉い人と誤解されている勘違いオヤジたちに
性善説としての業の肯定を伝えなたい。
あんたの母親にミサイルぶっ放せるか?って。

誰も悪くない。
みんな一生懸命生きてる。
そんな人々を馬鹿にしたり愚か者扱いする
政治屋や共謀だから取り締まれっていう
疑心暗鬼野郎共、あんたたちがまず小学校来て
道徳の授業受けに来い。
そして担任が良い評価するまでレポート出せ。
本当に道徳評価Aがつくまで卒業するな。

そして高橋優さんの歌や三三師匠の噺に
金を払って聴きに来い。

それくらい、今日の高座は楽しく、
格式高く、意味もあり、名人の域に
達しつつある師匠の成長を強く感じました。
三三師匠が大きくなって近寄り難くなるのは
嫌だけど、次代を背負う一流の噺家であることは
絶対間違いないです。

泣きたくなったり、笑いたくなったり、
彼の口から紡がれる言葉で
人がこんなにも愛おしい。

元気が出ました。
今年一番の高座です。
あ、まだ4月か。
でもきっと三本の指に入ると思います。
posted by 大ねこ at 22:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽・映画・芝居などの鑑賞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月16日

skipcity落語会 一之輔・夢丸二人会

地元落語会。歩いてこれる。嬉しい。
今日は一之輔・三笑亭夢丸の二人会。
前座は三遊亭金の助。垂乳根。
定番。

一之輔。
子供達の参加が多いので「金の大黒」。
面白かった。くだらない長屋のおばかを
演じさせたら天下一品。
イジワルでもあり温かくもある。
人情と非情さの塩梅が絶妙。

夢丸。「天狗裁き」。
芸術協会の方。今日が初めて。
正直言って、それほど好きじゃない。
ネタも好きじゃないのもあるけど
途中眠くなりました。
ご本人はマクラで「寝ないでね」と言ってたけど。
間合いが急かされる感じで。

中入り。

夢丸。「附子」。
これも子供達仕様かな。
落語として聴くのは初めてなので
これは真剣に聴きました。

一之輔。「愛宕山」。
体張る噺ですね。
有名だけど初めて聴きました。
これは一之輔さん向けだ。
太鼓持ちの一八と冷淡で人をくった旦那、
手下のシゲゾウの押す場面など見所満載。
春の花見の噺ですね。
京都愛宕山、登りたくはないけど
次の京都旅行では気にしてみようと思います。

一之輔師匠の無表情からの過剰なセリフが
たまらんですね。
さりげなく時事ネタ込みで笑いました。
posted by 大ねこ at 16:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽・映画・芝居などの鑑賞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする